FASHION
モードの旗手の軌跡を辿る「マリー・クワント展」が渋谷でスタート!
October 16, 2022 | Fashion, Design | casabrutus.com | text_Midori Yamagata editor_Keiko Kusano
ミニの女王として有名なファッション・デザイナー、マリー・クワント。25歳のときにロンドンのファッションシーンに登場して以来、60’sロンドン発の若者文化「スウィンギング・ロンドン」を牽引した彼女の軌跡をたどる展覧会が11月26日から行われます。
パリで有名デザイナーが上流階級やブルジョワの女性に向けたオートクチュールを売り出すことがファッションの最先端だった1950年代に、ロンドンに忽然と現れたマリー・クワント。彼女が発表したミニスカートは、街を歩く女の子たちが快適に身につけられて「セクシーな気分になれる」ファッションとして世界中を席巻。旧弊な価値観や階級システムとは異なる、若者たちのストリート・カルチャーは「スウィンギング・ロンドン」として開花し、マリーはそれを牽引する旗手のひとりとなっていく。
カラータイツやPVC(ポリ塩化ビニール)を使ったレインウェア、ジャージー素材のドレス。軍服や紳士服、女学生の制服にインスパイアされたマリーのデザインは既成概念を打ち破り、ファッションと女性の意識を解放していく。マリー・クワントが提供するファッションは、組み合わせも色合わせも自由自在。マリーは誰もが着たいものを着て、自分らしくいられる時代の扉を開いていく。
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