FASHION
入手困難! 時計界のピカソが作ったオーデマ ピゲの《ロイヤル オーク》|高木教雄の名作時計デザインの秘密
September 15, 2022 | Fashion, Art, Culture, Design | casabrutus.com | text_Norio Takagi Illustration_Yoshifumi Takeda
近年また、時計人気が高まっています。中には数年待ちのモデルも…! 誰もが知ってるあの名作時計は一体何がすごいのか。ファンを魅了するデザインの魅力を、時計ライター、高木教雄が語ります。
今最も入手困難な、オーデマ ピゲの《ロイヤル オーク》。外装のパーツ点数が多く品質管理を徹底しているから、量産が困難だそう。さて、その初代のブレスレット部分はいくつのパーツから成っていたでしょうか?
1. 54個
2. 154個
3. 504個
1. 54個
2. 154個
3. 504個
正解は2!
154個です。
上の写真にある1972年に誕生した初代ロイヤル オークは、ケースとブレスレットの一体感を考察した最初期のモデルの1つであった。そしてケース側のブレスレットとの接合部、ラグをソリッド状の3つ脚として強く下側に曲げ、かつブレスレットを八角形ケースの上下両サイドの辺から連なるように滑らかにテーパードさせた。こうすることで、ブレスレットの表面と側面にケースとの連続性を創出したのだ。ブレスレットがテーパードしているから、上下に2つずつの切りかけを持つ横長のリンクも、それをつなぐオーバル状のリンクも、個々にサイズが異なり、結果、各リンクを留めるピンやビスも含め、コマ詰めしていな状態では計154個ものパーツが必要となった。
154個です。
上の写真にある1972年に誕生した初代ロイヤル オークは、ケースとブレスレットの一体感を考察した最初期のモデルの1つであった。そしてケース側のブレスレットとの接合部、ラグをソリッド状の3つ脚として強く下側に曲げ、かつブレスレットを八角形ケースの上下両サイドの辺から連なるように滑らかにテーパードさせた。こうすることで、ブレスレットの表面と側面にケースとの連続性を創出したのだ。ブレスレットがテーパードしているから、上下に2つずつの切りかけを持つ横長のリンクも、それをつなぐオーバル状のリンクも、個々にサイズが異なり、結果、各リンクを留めるピンやビスも含め、コマ詰めしていな状態では計154個ものパーツが必要となった。
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illustration Yoshifumi Takeda
高木教雄
たかぎ のりお ライター。1999年からスイスの新作時計発表会の取材を続け、時計専門誌やライフスタイル誌で執筆。ほか建築やインテリア、工芸なども取材対象とする。
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