
FASHION
〈ボッテガ・ヴェネタ〉表参道フラッグシップ1周年。原宿に出現した緑のボックスとは?
| Fashion, Art, Culture | photo_Kenshu Shintsubo text_Jun Ishida
2022年7月、キャットストリートに10日間だけ出現した〈The Square Tokyo〉。緑の箱のもと、人々が集い、アーティストがパフォーマンスを繰り広げる〈ボッテガ・ヴェネタ〉流「Majlis(マジュリス)」とは何か。
●ボッテガ・ヴェネタが提供したカルチュラルな時間。
原宿・キャットストリートに突如として出現した緑の箱。コンクリートの柱によって浮かび上がるかのように見える構造物は、〈ボッテガ・ヴェネタ〉のイベントスペース〈The Square Tokyo〉だ。表参道フラッグシップ1周年を記念して開催されたイベントは、「Majlis(マジュリス)」という、人々が特定の場所に集まり、様々な事柄について語り合いながら時を共にする行為を示すアラビア語からインスパイアされ、ブランドのシンボルカラーである緑の箱を作り出した。
スペースには、ガラスで作られたブランドロゴがあしらわれているが、これはアーティストの三嶋りつ惠が監修し制作されたものだ。三嶋のガラス作品は、表参道フラッグシップのエントランスや店内にも置かれている。
スペースには、ガラスで作られたブランドロゴがあしらわれているが、これはアーティストの三嶋りつ惠が監修し制作されたものだ。三嶋のガラス作品は、表参道フラッグシップのエントランスや店内にも置かれている。
7月1日から10日間にわたって行われたイベントでは、新たなクリエイティブ・ディレクターに就任したマチュー・ブレイジーが2022年ウィンターコレクションで掲げる「quiet power(静かなる力)」の概念に基づき、4組のアーティストのパフォーマンスが行われた。雅楽奏者の東儀秀樹・典親親子、詩人の大崎清夏、尺八奏者の辻本好美、そしてピアニストで現代音楽家の原摩利彦は、スペースに集った人々のために特別な時間を提供した。
ローカルコミュニティとの関係を育み、観衆、パフォーマー、コラボレーターとの文化交流を促進するなど、ポップカルチャーやニッチなサブカルチャーの世界との関わりを重要視するボッテガ・ヴェネタ。緑の「Majlis」のもと、人々の間でアーティスティックな時間が共有された。
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