DESIGN
〈ババグーリ〉で韓国の道具展が開催。
April 12, 2017 | Design | a wall newspaper | photo_Satoshi Nagare text_Masae Wako editor_Ai Sakamoto
新世代の作家が続々登場している韓国の手仕事を、料理研究家のチェ・ジウンさんが紹介します。
韓国の工芸を象徴する白磁の「白」と、白磁が映える「墨色」のテーブルウェア。韓国の今を伝える「白と墨色」の手仕事が、東京・清澄白河と京都の〈ババグーリ〉に勢揃いする。
今回、セレクトに関わったのは、韓国文化コーディネーターとしても活躍する料理研究家のチェ・ジウンさん。「日々の食卓や身の回りの小さな暮らしが大切」というモノ選びの姿勢に〈ババグーリ〉が深く共感。チェさんとともに、使いやすく美しい日常の道具を目利きした。例えば、真鍮のスッカラ(匙)や、少人数のチゲにちょうどいいオンギ(素焼きの土器)の片手鍋。ソバン(小盤)と呼ばれる韓国独特の小さな脚付き膳……。中でも出色は、新しい世代の作り手による白磁だろう。
「韓国では今、実力とセンスを兼ね備えた30代の若手が素晴らしい器を作っているんです」
今回、セレクトに関わったのは、韓国文化コーディネーターとしても活躍する料理研究家のチェ・ジウンさん。「日々の食卓や身の回りの小さな暮らしが大切」というモノ選びの姿勢に〈ババグーリ〉が深く共感。チェさんとともに、使いやすく美しい日常の道具を目利きした。例えば、真鍮のスッカラ(匙)や、少人数のチゲにちょうどいいオンギ(素焼きの土器)の片手鍋。ソバン(小盤)と呼ばれる韓国独特の小さな脚付き膳……。中でも出色は、新しい世代の作り手による白磁だろう。
「韓国では今、実力とセンスを兼ね備えた30代の若手が素晴らしい器を作っているんです」
李朝の骨董からレジェンダリーな作家物まで、様々な白磁に触れてきたチェさんが、そう断言する。
「韓国の料理人たちが高く評価しているイ・ミンスの器や、透けるほど薄くて繊細なイ・イナの器など、これからぐんぐん人気が出ると思います」
そんな白磁とも相性のいい墨染の布ものがまた見事! 手織り木綿を使ったキッチンタオルから〈ババグーリ〉オリジナルのエプロンやベッドカバーまで、控えめで品のいい墨色は、食卓や部屋だけでなく使う人をも美しく見せる。「差し色がきれいに映えるところも、墨色の魅力です」とチェさん。写真にあるキッチンタオルの色鮮やかなアクセントは、チェさん本人がチクチクかがったものだというからびっくりだ。
4月15日・16日には、清澄白河の本店にチェさんを招いて「ババグーリのティテーブル」がオープン。韓国のおいしいお菓子と〈ババグーリ〉のお茶を楽しみたい。
「韓国の料理人たちが高く評価しているイ・ミンスの器や、透けるほど薄くて繊細なイ・イナの器など、これからぐんぐん人気が出ると思います」
そんな白磁とも相性のいい墨染の布ものがまた見事! 手織り木綿を使ったキッチンタオルから〈ババグーリ〉オリジナルのエプロンやベッドカバーまで、控えめで品のいい墨色は、食卓や部屋だけでなく使う人をも美しく見せる。「差し色がきれいに映えるところも、墨色の魅力です」とチェさん。写真にあるキッチンタオルの色鮮やかなアクセントは、チェさん本人がチクチクかがったものだというからびっくりだ。
4月15日・16日には、清澄白河の本店にチェさんを招いて「ババグーリのティテーブル」がオープン。韓国のおいしいお菓子と〈ババグーリ〉のお茶を楽しみたい。
チェ・ジウン 料理研究家・韓国文化コーディネーター。韓国の食文化や工芸を国内外に紹介。台所道具もプロデュース。著書に『崔さんのおかず』『体がよろこぶ韓国スープ』。
「白・墨」展―チェ ジウンさんが紹介する韓国の道具と布
4月15日〜23日〈ババグーリ本店〉
東京都江東区清澄3-1-7 ヨーガンレール本社1F TEL 03 3820 8825。11時〜19時。/4月28日〜5月9日〈ババグーリ京都店〉京都市中京区姉小路通堺町東入ル大阪材木町686-2 TEL 075 254 8327。11時〜19時。会期中無休。公式サイト