DESIGN
ディノ・ガヴィーナの革命的デザインを紐解く。千葉県野田市〈バンドル ギャラリー〉で展覧会が開催中。
『カーサ ブルータス』2024年2月号より
January 13, 2024 | Design | a wall newspaper | photo_Satoshi Nagare text_Yoshinao Yamada
イタリアモダンデザインを牽引した人物、ディノ・ガヴィーナ。その展覧会が〈バンドル ギャラリー〉で開催中です。
アキッレ・カスティリオーニ、ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ、カルロ・スカルパ、マルセル・ブロイヤー、高濱和秀、さらにマン・レイらのアーティストらが手がけた家具群の背景にディノ・ガヴィーナという人物がいたことは、日本であまり知られていない。このガヴィーナに着目した展覧会『ディノ・ガヴィーナ 破壊と創造のデザイン史』が、スタイリスト・川合将人が主宰する千葉県野田市の〈バンドル ギャラリー〉で開催中だ。
1960年に家具メーカー〈ガヴィーナ〉を設立したガヴィーナは、ブロイヤーがバウハウス時代に手がけた《ワシリーチェア》などを初めて工業的に製品化。またル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンがデザインした家具の製造も依頼されるが、その生産は《カッシーナ〉に紹介した。同社を創設したチェーザレ・カッシーナとは照明メーカー〈フロス〉を設立。このように彼が開発に携わった家具照明は現在、〈カッシーナ〉〈フロス〉〈ノル〉〈ネモ〉〈サンタ&コール〉などで製造販売が続く。
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