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日本の“縄を結ぶ”文化に着想を得た、 BIGによる《Nawabari》コレクション。
December 19, 2023 | Design | PR | text_Yoshinao Yamada
デンマークの家具ブランド〈BoConcept〉の最新作はビャルケ・インゲルス率いるBIGのデザイン。建築の新たな表現を求める彼らが、家具でも新境地を切り拓きました。
世界的に活躍するデンマークの建築家、ビャルケ・インゲルス率いる〈BIG〉が、同じくデンマークを代表する家具ブランド〈ボーコンセプト〉から新しい家具コレクション《ナワバリ》を発表した。そのコレクションはユニークな名称からわかるように、絆を深めるために「縄を結ぶ」という日本古来の文化に着想を得たものだという。
デザインを手がけたBIGのパートナーであるヤコブ・ランゲは、「『縄』は単なる道具に留まらず、古くは文字のない時代に、縄の結び方で意思を通じ合わせた存在だったといいます。彼らは『願いを込めて結ぶことは、人の想いまでをも留まらせることができる』と考えていたようです」と語る。
そしてこの《ナワバリ》もまた、ランゲらは新たなコミュニケーションを刺激する家具として考えた。今年秋にコペンハーゲン北部の再開発エリア、ノーハウンに新たな社屋を建設したBIGは、その数フロアに《ナワバリ》を置く。ここで紹介する写真も新たなオフィスで撮り下ろされたものだ。
デザインを手がけたBIGのパートナーであるヤコブ・ランゲは、「『縄』は単なる道具に留まらず、古くは文字のない時代に、縄の結び方で意思を通じ合わせた存在だったといいます。彼らは『願いを込めて結ぶことは、人の想いまでをも留まらせることができる』と考えていたようです」と語る。
そしてこの《ナワバリ》もまた、ランゲらは新たなコミュニケーションを刺激する家具として考えた。今年秋にコペンハーゲン北部の再開発エリア、ノーハウンに新たな社屋を建設したBIGは、その数フロアに《ナワバリ》を置く。ここで紹介する写真も新たなオフィスで撮り下ろされたものだ。
「BIGが常に追い求めているのは、仕事、生活、遊びの接点となる場所です。モダンな魅力を持つ《ナワバリ》は、ホテルのロビーやギャラリー、住宅や共有のワークスペースなど、どのような場所でも目を引く存在です。《ナワバリ》は人と人の繋がりを結び、共有空間を変革するようにデザインしたものです」
これまでも建築のあり方を大胆に変革してきたBIGだが、そもそもこの家具のユニークな形状はどのように生まれたのか。ランゲはロープでマットレスやスポンジに「張り」を与え、形作ることから始まったと振り返る。
「コレクションの製作に着手した時、私たちは家具を表現する新しい方法を探していました。私たちが興味をひかれたのは、素材を縄で結んだ時に現れる形です。結果として、この家具コレクションの中核となる彫刻的でオーガニックなフォルムが生まれたのです」
これまでも建築のあり方を大胆に変革してきたBIGだが、そもそもこの家具のユニークな形状はどのように生まれたのか。ランゲはロープでマットレスやスポンジに「張り」を与え、形作ることから始まったと振り返る。
「コレクションの製作に着手した時、私たちは家具を表現する新しい方法を探していました。私たちが興味をひかれたのは、素材を縄で結んだ時に現れる形です。結果として、この家具コレクションの中核となる彫刻的でオーガニックなフォルムが生まれたのです」
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