DESIGN
六本木に登場した吉岡徳仁の最新作は炎のデザインです!
September 15, 2023 | Design, Art | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Yoshinao Yamada
2021年に開催された『TOKYO 2020オリンピック』では、桜をモチーフにした聖火リレートーチをデザインして話題を呼んだ吉岡徳仁。その吉岡がふたたびデザインしたトーチはなんと透明なガラス製だ。デザインしたかったのは「炎」という光そのものでした。
自然の摂理や現象に目を向け、その美しさを誰もが見たことのない表現で形にする吉岡徳仁。デザイン、建築、アートの分野で幅広く活躍する吉岡の4年ぶりとなる個展『吉岡徳仁 FLAME - ガラスのトーチとモニュメント』が〈21_21 DESIGN SIGHT〉のギャラリー3で開催中だ。
吉岡が『TOKYO 2020オリンピック』のために桜をモチーフとした《聖火リレートーチ》をデザインしたことは記憶に新しい。今回の新作《ガラスのトーチ》もまた、その構想を練るなかで考えていたものの一つだと明かす。「トーチをデザインするにあたり、まずは炎について学ぶことから始めました。そのなかで炎が形作る光そのものへの興味が高まってきたのです」と吉岡は振り返る。
吉岡が『TOKYO 2020オリンピック』のために桜をモチーフとした《聖火リレートーチ》をデザインしたことは記憶に新しい。今回の新作《ガラスのトーチ》もまた、その構想を練るなかで考えていたものの一つだと明かす。「トーチをデザインするにあたり、まずは炎について学ぶことから始めました。そのなかで炎が形作る光そのものへの興味が高まってきたのです」と吉岡は振り返る。
オリンピックのトーチで吉岡は、桜という具象的なモチーフを採った。吉岡はここでもトーチの外観ではなく、桜の形をした炎を起こすことからデザインを考え始めたという。今回も同様に、トーチの形状ではなく炎のあり方そのものをデザインするために技術的な仕組みから考え始めた。吉岡は今回、炎から放たれる「光」に着目したかったという。
オリンピックでは技術的な難しさや時間を要することから透明なトーチの提案は見送ったものの、誰に頼まれるでもなく、その可能性を探り続けていた。そこに、2024年に開催される国民スポーツ大会(旧国体)『SAGA2024』のセレモニーに向けてトーチの制作を依頼される。「すべてが透明で、光そのもので炎を作り出すこと」がテーマであったと吉岡は振り返る。
オリンピックでは技術的な難しさや時間を要することから透明なトーチの提案は見送ったものの、誰に頼まれるでもなく、その可能性を探り続けていた。そこに、2024年に開催される国民スポーツ大会(旧国体)『SAGA2024』のセレモニーに向けてトーチの制作を依頼される。「すべてが透明で、光そのもので炎を作り出すこと」がテーマであったと吉岡は振り返る。
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