DESIGN
【今週の花と器】エーデルワイスと〈丸富漆器〉の《リトラット》|6月
June 22, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Shusaku Yoshikawa text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
6月4週目の担当は、ショップを持たないアトリエスタイルの花屋〈フィオーレ・ソフィッタ〉で活動する三嶋春菜さん。まだまだ曇り空の日が多い6月後半。標高の高い山岳地帯に自生するエーデルワイスを、もくもくとしたスモークツリーと合わせました。山を連想する三角形の器と花の組み合わせは、高山帯の風景に見立てたアレンジです。
標高が高い山のなか、雲の上に花が咲くようなイメージで高山植物のエーデルワイスとスモークツリーを合わせました。エーデルワイスは家の周りを歩いているときに何気なく見かけるお花ではありません。普段自分たちが暮らす環境とは違う場所で自生してきた高山植物って、不思議なムードがあるというか、神秘的な佇まいがある気がしますね。
主役のエーデルワイスは、スモークツリーの中に混ぜず上下に分けて活けました。雲の上で咲く植物という物語を、はっきり表現してみたんです。三角形の器が山っぽいフォルムだったのもヒントになりましたね。正面から見るとカクカクした直線的な器に、あえて、毛に覆われて輪郭が曖昧なものを活けてみる。そうすることで花と器のキャラが被らず、それぞれの個性が出たと思います。
壁掛けの器は楽しいですよ。忙しい時期にテーブルの上が散らかってしまうことがあっても、壁はそれほど変わりませんよね。部屋の中でも、物の移動が頻繁にあったり、手の届く「地にあるもの」にあるものと壁に掛かっている「地についていないもの」は、なんだか捉え方が違うと思うんです。絵画を飾るように花を壁に掛けると、植物も普段とちょっと違う表情を見せてくれる。ふと壁の花を目にするたび、気持ちがスッと整うというか、テーブルや床にラフに置かれた花を見るのとは違った楽しみ方ができると思います。
主役のエーデルワイスは、スモークツリーの中に混ぜず上下に分けて活けました。雲の上で咲く植物という物語を、はっきり表現してみたんです。三角形の器が山っぽいフォルムだったのもヒントになりましたね。正面から見るとカクカクした直線的な器に、あえて、毛に覆われて輪郭が曖昧なものを活けてみる。そうすることで花と器のキャラが被らず、それぞれの個性が出たと思います。
壁掛けの器は楽しいですよ。忙しい時期にテーブルの上が散らかってしまうことがあっても、壁はそれほど変わりませんよね。部屋の中でも、物の移動が頻繁にあったり、手の届く「地にあるもの」にあるものと壁に掛かっている「地についていないもの」は、なんだか捉え方が違うと思うんです。絵画を飾るように花を壁に掛けると、植物も普段とちょっと違う表情を見せてくれる。ふと壁の花を目にするたび、気持ちがスッと整うというか、テーブルや床にラフに置かれた花を見るのとは違った楽しみ方ができると思います。
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