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空間の象徴になる棚に、環境音楽をストレージ|〈カリモク家具〉と部屋。
『カーサブルータス』2022年4月号より
| Design | PR | photo_Tomohiro Mazawa text_Takahiro Tsuchida
《アーカイブシェルフ80》は空間の象徴になる棚。建築事務所兼アンビエントに特化したレコードショップ〈Kankyo Records〉で、オーナーがその魅力を語る。
壁も床も真っ白の空間に、ずらりと取り揃えたレコードやカセットテープ。〈Kankyo Records〉は東京・三軒茶屋にオープンしたばかりの新しいショップだ。その名の通りアンビエントミュージック(環境音楽)をメインに扱うが、テーブルウェアなどの日用品も並ぶ。音楽も器も住環境を構成する要素として並列させる、店主の視点を感じさせる。
そんな空間で〈カリモク ニュー スタンダード〉の《アーカイブシェルフ》に商品をディスプレイしてもらった。ドイツ出身のクリスチャン・ハースがデザインしたこの棚は、3段ともレコードがぴったりと収まるサイズ。無造作に並べた器も際立って見える。
「細部まで高い精度で作られた、エレガントさのあるシェルフだと思います。アールを帯びたパーツが食い込むように組み合わせてあり、シンプルな構造であっても無骨さがありません」
と〈Kankyo Records〉を運営する高橋博輝さん。彼はアンビエントミュージックを発表するアーティストでもあり、同時に建築家として活動している。このショップのインテリアも自身で手がけていて、音楽だけでなくデザインに対する感性も確かだ。
「フレームで構成されたシェルフなので抜け感があり、ディスプレイがしやすいですね。だからレコードや器をリズム感を意識して配置しました。ただし華奢ではないので、レコードをぎっしり収納することもできます」
《アーカイブシェルフ》の”アーカイブ”とは収蔵庫や保管文書を意味し、この棚が収集のためのプラットフォームであることを表す。機能だけを追求せず、ディテールに曲線を用いて〈カリモク家具〉の職人技を生かし、どこから見ても美しいプロダクトとした。
「今の音楽は配信が中心ですが、聴き方が受動的になるので何を聴いているのか意識しにくい。僕がこのショップを始めたのは、レコードやCDを購入し、プレーヤーにセットして音楽を流すという、能動的に聴く姿勢を大切に考えているからです」
と高橋さん。ものを所有する豊かさの本質は、時代に左右されるものではない。そんなスタンスに、《アーカイブシェルフ》はとてもふさわしい。
そんな空間で〈カリモク ニュー スタンダード〉の《アーカイブシェルフ》に商品をディスプレイしてもらった。ドイツ出身のクリスチャン・ハースがデザインしたこの棚は、3段ともレコードがぴったりと収まるサイズ。無造作に並べた器も際立って見える。
「細部まで高い精度で作られた、エレガントさのあるシェルフだと思います。アールを帯びたパーツが食い込むように組み合わせてあり、シンプルな構造であっても無骨さがありません」
と〈Kankyo Records〉を運営する高橋博輝さん。彼はアンビエントミュージックを発表するアーティストでもあり、同時に建築家として活動している。このショップのインテリアも自身で手がけていて、音楽だけでなくデザインに対する感性も確かだ。
「フレームで構成されたシェルフなので抜け感があり、ディスプレイがしやすいですね。だからレコードや器をリズム感を意識して配置しました。ただし華奢ではないので、レコードをぎっしり収納することもできます」
《アーカイブシェルフ》の”アーカイブ”とは収蔵庫や保管文書を意味し、この棚が収集のためのプラットフォームであることを表す。機能だけを追求せず、ディテールに曲線を用いて〈カリモク家具〉の職人技を生かし、どこから見ても美しいプロダクトとした。
「今の音楽は配信が中心ですが、聴き方が受動的になるので何を聴いているのか意識しにくい。僕がこのショップを始めたのは、レコードやCDを購入し、プレーヤーにセットして音楽を流すという、能動的に聴く姿勢を大切に考えているからです」
と高橋さん。ものを所有する豊かさの本質は、時代に左右されるものではない。そんなスタンスに、《アーカイブシェルフ》はとてもふさわしい。
ひろき たかはし
H.Takahashi名義でソロ活動を行うほか、ユニットでも作品を発表するミュージシャン。並行して建築家としても活動する。2021年11月に、アンビエントミュージックを扱う〈Kankyo Records〉をオープンさせた。https://kankyorecords.com/
