DESIGN
改修を経た百貨店とセーヌ川を望むホテルの新名所。
『カーサ ブルータス』2021年10月号より
September 12, 2021 | Design, Architecture, Travel | window on the world | text_Izumi Fily-Oshima
16年の閉館と、5年に及ぶ大改装を経て蘇ったパリの複合施設〈サマリテーヌ〉。総面積7万平米の敷地は、3つの建物で構成されている。
ひとつは1870年創業のパリの百貨店〈サマリテーヌ〉のポンヌフ館。歴史的建造物指定されているアールヌーヴォー建築が鮮やかさと壮麗さを取り戻した。
もうひとつは、SANAAが改築した波打つガラスのファサードが印象的なモダン建築のリヴォリ館。そして、同敷地内に高級リゾートホテルも誕生。
もうひとつは、SANAAが改築した波打つガラスのファサードが印象的なモダン建築のリヴォリ館。そして、同敷地内に高級リゾートホテルも誕生。
セーヌ川に架かる橋、ポンヌフに面してオープンしたのは、LVMHホテルマネジメントが展開するホテルブランド「シュヴァル・ブラン」初の都市型ホテル。ピーター・マリノが手がけた内装は、アールデコ様式の建造物の意匠を継承しつつ、大理石や木の自然素材を生かした優美なデザイン。3つの時代の建築が楽しめるパリの新名所だ。