DESIGN
リンドベリがデザインした西武の包装紙、大集合。
July 22, 2020 | Design | casabrutus.com | text_Akio Mitomi editor_Keiko Kusano
東京・神宮前の〈BATHHOUSE〉で7月23日から『スティグ・リンドベリ - 西武の包装紙展』が開催される。1959年から1975年まで西武百貨店で使用されていた、包装紙やギフトボックスが80点以上集結する。
陶器からテレビなどの工業デザインまで手がけた、戦後のスウェーデンを代表するデザイナー、スティグ・リンドべリ(1916-1982)。中でも得意としていたドローイングは、〈グスタフスベリ〉の陶器やトランプ、絵本などさまざまな作品に残されている。
その多岐にわたる制作活動は、西武百貨店(当時)の包装材料にも残されていた。こけしや急須、ヒョウタンなど日本の伝統的なアイテムを取り入れ1959年にデザインされた図案は、包装紙やショッピングバッグ、ギフトボックスなどに展開され、1975年に田中一光が西武流通グループ(当時)のクリエイティブディレクターに就任するまで使用されていた。
その多岐にわたる制作活動は、西武百貨店(当時)の包装材料にも残されていた。こけしや急須、ヒョウタンなど日本の伝統的なアイテムを取り入れ1959年にデザインされた図案は、包装紙やショッピングバッグ、ギフトボックスなどに展開され、1975年に田中一光が西武流通グループ(当時)のクリエイティブディレクターに就任するまで使用されていた。
世界各地から集めたヴィンテージ雑貨やインテリアアイテムを扱う〈BATHHOUSE〉のオーナーで蒐集家の郷古隆洋さんは、次のようにコメントする。
「十数年をかけてコツコツと収集してきた西武の包装紙やギフトボックスは、入手した時点では草履やタオル、ハンカチ、ネクタイなどが入ったままのものもありました。変わったところでは帽子の箱や砂糖の箱なども出展します」
当時の贈答品を思い浮かべると、さもありなんという昭和の時代を感じさせるエピソードだ。また会場では同時に、リンドベリのデザインによる貴重な陶器作品やトランプなども展示販売される。
「十数年をかけてコツコツと収集してきた西武の包装紙やギフトボックスは、入手した時点では草履やタオル、ハンカチ、ネクタイなどが入ったままのものもありました。変わったところでは帽子の箱や砂糖の箱なども出展します」
当時の贈答品を思い浮かべると、さもありなんという昭和の時代を感じさせるエピソードだ。また会場では同時に、リンドベリのデザインによる貴重な陶器作品やトランプなども展示販売される。
『スティグ・リンドベリ - 西武の包装紙展』
〈BATHHOUSE〉東京都渋谷区神宮前3-36-26 ヴィラ内川201。 TEL 03 6804 6288。7月23日〜8月2日。13時〜18時。会期中無休、アポイントメント不要。