伝統こけしの産地・鳴子温泉へ|行くぜ、東北。
| Design | sponsored | photo_Tetsuya Ito text_Kei Sasaki editor_Akio Mitomi
Photo Gallery写真ギャラリー

坂道の多い街並みに大型観光ホテルや老舗旅館、公共浴場などが立ち並び、白く立ち上る温泉の噴煙にも旅情をそそられる。駅や温泉街の看板にはこけしが描かれ、こけし型のガードレールまで見られるなど、町中がこけし一色。ユル渋い温泉地だが、地図を手に散策する観光客には、若い世代も多い。

柳宗悦著『手仕事の日本』(岩波文庫)にも、〈老舗 高亀〉の針入れが芹沢銈介の挿絵とともに紹介されている。

「先代の武男と柳宗理さんとの親交によって、鳩笛が生まれたと聞いています」と、高橋さん。鳩笛3,000円(税込)。

こけし職人の世界では「刃物が作れるようになって一人前」といわれるそう。高橋さんも多くの道具を自分で作っている。ろくろは先代の時代から活躍する年代もの。

鳩笛の胴の部分が完成。昔ながらの木賊(とくさ)や苗草で表面を磨く。「うまく形ができても、頭を付ける位置がわずかにずれると立たなくなる」と高橋さん。
Loading...