CULTURE
日本建築界を代表する師弟、丹下健三と磯崎新。2人の建築を見るのが楽しくなる図鑑ができました。
| Culture, Architecture, Design | casabrutus.com | text_Ai Sakamoto editor_Keiko Kusano Illustration_Hiroshi Miyazawa
『隈研吾建築図鑑』(2021年)で話題をまいた画文家・宮沢洋が、3月3日に『画文で巡る! 丹下健三・磯崎新 建築図鑑』を発刊。巨匠2人の建築をその師弟関係からひもとく独自の視点で、“知っていたつもり”の王道作品が新たな魅力をもって見えてくる。なぜ今、丹下と磯崎なのか? なぜ師弟関係から分析するのか? といった謎を著者に聞いた。
3月22日で没後20年となる丹下健三と、2022年末、師と同じ91歳でこの世を去った磯崎新。言わずとしれた日本建築界の2大巨頭である。
1952年、〈広島平和会館原爆記念陳列館(現・広島平和記念資料館本館)〉で実質的なデビューを果たした後、〈国立屋内総合競技場(現・国立代々木競技場)〉(64年)、〈お祭り広場大屋根〉(70年大阪万博)、〈東京都庁〉(91年)など、今なお語り継がれる作品を数多く手がけ、“世界のTANGE”と評された丹下健三。
1952年、〈広島平和会館原爆記念陳列館(現・広島平和記念資料館本館)〉で実質的なデビューを果たした後、〈国立屋内総合競技場(現・国立代々木競技場)〉(64年)、〈お祭り広場大屋根〉(70年大阪万博)、〈東京都庁〉(91年)など、今なお語り継がれる作品を数多く手がけ、“世界のTANGE”と評された丹下健三。
一方、磯崎新は東京大学工学部建築学科を卒業した1954年から、自らのアトリエを立ち上げる63年までのおよそ10年間、東大の丹下研究室にて丹下に師事。ポストモダンの旗手として、〈大分県立大分図書館(現・アートプラザ)〉(66年)、〈つくばセンタービル〉(83年)、〈水戸芸術館〉(90年)、〈山口情報芸術センター[YCAM]〉(2003年)などを設計した。
歴史、美術、思想など幅広い分野に精通し、建築批評をはじめとする論客であると同時に、プリツカー賞の初期に10年近く審査員を務めたり、レム・コールハウスやザハ・ハディドらの才能をいち早く見出したりと多彩な活動で知られる。
歴史、美術、思想など幅広い分野に精通し、建築批評をはじめとする論客であると同時に、プリツカー賞の初期に10年近く審査員を務めたり、レム・コールハウスやザハ・ハディドらの才能をいち早く見出したりと多彩な活動で知られる。
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