CULTURE
1980年代と2020年代──東京の写真が記憶を呼び起こす。
May 25, 2021 | Culture, Architecture | casabrutus.com | photo_Kiichiro Yoshimoto text_Akio Mitomi editor_Keiko Kusano
新宿・渋谷など東京の街の1980年代と現在を対比した、善本喜一郎『東京タイムスリップ 1984⇔2021』が話題を呼んでいる。懐かしさと新しさが同居する写真集の一端を、山手線沿いに紹介しよう。
常にスクラップ&ビルドを続ける東京の街では、壊された建物が記憶から失われたかと思えば、新しい建築はどこかよそよそしい。そんな大都会の過去と現在を対比した『東京タイムスリップ1984⇔2021』は、記憶の断片を呼び覚ますと同時に、都市の風景の変遷という観点からじっくり読み込むこともできる写真集だ。
●渋谷・宮益坂下
●渋谷・宮下公園
●新橋・駅前SL広場
「2020年、新型コロナウイルス感染症の拡大で緊急事態宣言が発令され、自宅時間が増えたので、当時のフィルム整理を始めました。それを見ていたら、忘れていた光景に出会いました。面白い! 自分が撮ったことなど忘れて、すっかり見入ってしまいました」と、善本は写真集の「はじめに」で記している。
過去の写真をSNSに公開すると思わぬ反響があり、さらに現在の写真を同位置・同アングルで撮って掲載したところ、反響は世界まで及び、本書の刊行を後押しした。
過去の写真をSNSに公開すると思わぬ反響があり、さらに現在の写真を同位置・同アングルで撮って掲載したところ、反響は世界まで及び、本書の刊行を後押しした。
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