ART
アントニ・タウレが表現する陰影に注目。
January 3, 2019 | Art, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono
美術作家、アントニ・タウレを知っていますか? ドアや窓から差し込む光やアーチの奥の景色など、独自の手法で丁寧に光を描いた作品は必見です。
スペインのイビサ島のすぐ近く、フォルメンテーラ島を拠点の一つとするアントニ・タウレは建築を学んだ後、絵画、写真、舞台美術を手がけてきた作家。彼の個展が東京・銀座のシャネル・ネクサスホールで開かれる。
今回展示される作品はフォルメンテーラ島の、ドアや窓などから光が差し込む室内を表現したもの。アーチになった開口部の奥に外の景色が見えたり、次の部屋が見えたりする。画中画(絵の中に描き込まれた絵)にも同じような光景が描かれたものも。この先に何が待っているのか、行って確かめたくなる衝動にかられる。
展示作品には絵画と、写真の上に油彩で着色したものとの二つのタイプがある。前者の絵画は最近になって描かれたもの、後者は過去に撮った写真の上に絵を描いたものだ。見ているうちに時間の感覚も、そこがどこであるのかもわからなくなってくる。日常的な情景が描かれているにもかかわらず現実と非現実、過去と現在、光と闇が交互に現れて見る者を幻惑させる、不思議な作品だ。
今回展示される作品はフォルメンテーラ島の、ドアや窓などから光が差し込む室内を表現したもの。アーチになった開口部の奥に外の景色が見えたり、次の部屋が見えたりする。画中画(絵の中に描き込まれた絵)にも同じような光景が描かれたものも。この先に何が待っているのか、行って確かめたくなる衝動にかられる。
展示作品には絵画と、写真の上に油彩で着色したものとの二つのタイプがある。前者の絵画は最近になって描かれたもの、後者は過去に撮った写真の上に絵を描いたものだ。見ているうちに時間の感覚も、そこがどこであるのかもわからなくなってくる。日常的な情景が描かれているにもかかわらず現実と非現実、過去と現在、光と闇が交互に現れて見る者を幻惑させる、不思議な作品だ。
『光の島』
〈シャネル・ネクサス・ホール〉
東京都中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4階 TEL 03 3779 4001。2019年1月16日〜2月14日。12時〜19時30分。入場料無料。会期中無休。