青物問屋の息子・伊藤若冲が描いた青果《菜蟲譜》|ニッポンのお宝、お蔵出し
November 13, 2018 | Art, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
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重要文化財《菜蟲譜》(部分)伊藤若冲、江戸・寛政2年(1790)頃。佐野市立吉澤記念美術館所蔵。※展示期間中、巻き替えあり。
長らく行方不明になっていたが1999年に発見されたもの。薄塗りだがグラデーションの上に点描を施す、白く塗り残した線で光沢を表すなど、個々の野菜の質感をじっくりと観察している。重要文化財《菜蟲譜》(部分)伊藤若冲、江戸・寛政2年(1790)頃。佐野市立吉澤記念美術館所蔵。
《蔬菜図巻》(部分)呉春、江戸・18世紀。泉屋博古館所蔵。※展示期間中、巻き替えあり。
春の草である薺(なずな)や芹(せり)から始まり、夏の瓜や茄子、秋の南瓜や茸、最後に水菜や蕪といった冬野菜が次々と現れる絵巻。それぞれの野菜の香りや苦み、辛み、歯ごたえまで想像される。《蔬菜図巻》(部分)呉春、江戸・18世紀。泉屋博古館所蔵。
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