ART
ヨーロッパの聖堂が放つ「石の声」を聞け。
April 28, 2015 | Art, Architecture | a wall newspaper | text_Housekeeper
ロマネスクやゴシック様式の石の建築が持っている、重厚さと、細部に行き渡るデザインの繊細さ。そんな石が発する声をとらえた写真をご紹介します。
ミステリアスな色彩に彩られたロマネスクやゴシックの教会や修道院。写真家・加藤文彦はモノクロームで陰影を強調するのではなく、あえてカラー写真で「石」の色をすくい上げ、その命をあぶり出す。
英国オックスフォード大学に研究員として滞在中に写真家としてのキャリアをスタートさせた加藤は、文学研究で訪れた古建築で、そこから発せられる波動に圧倒され写真を撮り始めたという。彼はその経験を反復して追体験するために、日々写真を撮り続けている。
今回は伊・仏・イングランド、スコットランド各地で撮影した40点を展示。リアリズムを追求した加藤の写真を東京で見られるこの機会に、その目と心の耳で「石の声」を確かめてほしい。
英国オックスフォード大学に研究員として滞在中に写真家としてのキャリアをスタートさせた加藤は、文学研究で訪れた古建築で、そこから発せられる波動に圧倒され写真を撮り始めたという。彼はその経験を反復して追体験するために、日々写真を撮り続けている。
今回は伊・仏・イングランド、スコットランド各地で撮影した40点を展示。リアリズムを追求した加藤の写真を東京で見られるこの機会に、その目と心の耳で「石の声」を確かめてほしい。
加藤文彦写真展『石のデザイン―形と色の交響』
5月7日~13日。〈アイデムフォトギャラリー「シリウス」〉東京都新宿区新宿1-4-10アイデム本社ビル2F TEL 03 3350 1211。10時~18時(最終日~15時)。日曜休。無料。公式サイト
加藤文彦
かとうふみひこ 写真家。1947年神戸生まれ。京都女子大学名誉教授。英国王立写真協会会員。英米文学や英国19世紀絵画の研究の傍ら、86年からヨーロッパの古建築を撮影し続けている。公式サイト