ART
高野山金剛峯寺に奉納される、千住博の新作が初公開。
May 31, 2018 | Art | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa
「高野山金剛峯寺」に奉納される日本画家・千住博の襖絵が完成。その完成記念として〈富山県美術館〉で渾身の障壁画44枚が初公開される。
弘法大師がお経(経典)から名付けたとされる「金剛峯寺(こんごうぶじ)」は、境内総坪数48,295坪。東西60m、南北約70mの主殿(本坊)をはじめ、広大な敷地内にさまざまな建物を備えている。かつて空海が名付けた「金剛峯寺」は高野山エリア全体のことを指していたが、現在の金剛峯寺は、1593年に豊臣秀吉が母親の菩提を弔うために寄付した「青巖寺(せいがんじ)」が前身だ。ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としても登録されている。
2015年、高野山に弘法大師(空海)の手で密教の道場が開かれてから 1200年目の節目を迎えるにあたり、「高野山金剛峯寺」の大主殿「茶の間」と「囲炉裏の間」に、日本画家・千住博の襖絵と床の間からなる障壁画が奉納されることが決まった。今回、開催される「高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展」は、2018年3月に完成したばかりの新作の記念展示となる。
2015年、高野山に弘法大師(空海)の手で密教の道場が開かれてから 1200年目の節目を迎えるにあたり、「高野山金剛峯寺」の大主殿「茶の間」と「囲炉裏の間」に、日本画家・千住博の襖絵と床の間からなる障壁画が奉納されることが決まった。今回、開催される「高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展」は、2018年3月に完成したばかりの新作の記念展示となる。
同展では、千住博が画業40余年の集大成と位置付け、世界遺産・高野山金剛峯寺に奉納する、渾身の襖絵と床の間からなる障壁画44面を初公開。これまでの主要作品もあわせて展示する。
2018年に還暦を迎えた千住は、岩絵の具という素材や自然と密接に関わっている日本画の理念を踏襲しながら、世界的視野にたち、今日にあるべき「美」を追求してきた。
常に世界を見据え、日本画の新しい可能性を模索してきた、千住の画業を振り返るとともに、「千住博作品の世界観」が体感できる格好の機会となる。
『高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展』
〈富山県美術館〉