ART
クラブ文化をデザインで捉えた『ナイト・フィーバー展』。
『カーサ ブルータス』2018年4月号より
April 12, 2018 | Art, Travel | a wall newspaper | text_Yumiko Urae
サブカルの重要な発信地の一つ、クラブ。1960年代から現在に至るまでのクラブ文化をデザインの切り口で捉えた展示は見どころ満載だ。
60年代のディスコ全盛時代から70年代には音楽ジャンルが細分化され、デザインとの関係が密接に。70年代にイタリアのラディカル・デザイン集団Studio65が伝説のクラブ〈Flash Back〉を手がけると、磯崎新やフィリップ・スタルクらによるクラブも登場した。2017年には、ターナー賞も受賞したロンドンのデザイン事務所、アセンブルがベルギーで開催されるフェスのためにプレハブ構造のポップアップクラブを設計したことも記憶に新しい。
こうしたクラブ文化とデザインの関わりが写真やグラフィックなどで紹介されるほか、コンスタンティン・グルチッチ監修の音と光のインスタレーションも特設。マルチメディアによるクラブデザイン史の体験。若い頃、遊んでいた方はちょっぴりノスタルジーにも浸れるはず。
Vitra Design Museum
Charles-Eames-Str.2,Weil am Rhein TEL (49)7621 702 3200。3月17日〜9月9日。10時〜18時。無休。11ユーロ。