ART
会田誠が考える都市計画や住んでみたい都市とは?「GROUND NO PLAN」展
『カーサ ブルータス』2018年3月号より
February 10, 2018 | Art | a wall newspaper | photo_©AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery text_Naoko Aono
美少女や暴力などちょっと危険なモチーフを描く画家、会田誠。戦争、政治などを扱った批評的な作品も作っている。
その彼が考える都市計画や住んでみたい都市とは? 一見、意外な組み合わせの個展が開かれる。意外といっても会田は以前、《新宿御苑大改造計画》というプランを発表したことがある。御苑に渓流を作り、品種改良で作られた植物は苑外に移植して自然のままの品種や日本固有の動物を優先するという、公共空間に対する思考実験としてのプランだった。
この展示を助成する〈都市のヴィジョン−Obayashi Foundation Research Program〉とは、2年に一度、アーティストに都市の在り方や理想の都市について提案してもらうもの。会田はそのテーマに対して「笑っちゃうぐらい飛躍する想像力の翼」を広げようとしている。「現実性と非現実性」「シリアスとギャグ」の振れ幅の大きなものになるともいう。専門家でないからこそできる自由さが楽しみだ。
会田誠「GROUND NO PLAN」展特設会場
東京都港区北青山3-5-12 青山クリスタルビルB1・B2 〜2月24日。10時30分〜18時30分(金〜19時30分)。会期中無休。入場無料。