ART
「生涯における最大の感激」、〈草間彌生美術館〉がオープン!
October 2, 2017 | Art, Architecture | casabrutus.com | photo_Shin-ichi Yokoyama text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
10月1日、〈草間彌生美術館〉がついにオープンしました! 彼女の拠点、東京・新宿で前人未到の前衛芸術に身を浸すことができる必見の美術館です。
東京・新宿区の住宅地に出現した白い塔。角が丸い建物の1階には白い水玉が見える。前衛芸術家、草間彌生自身が設立した財団が運営する〈草間彌生美術館〉だ。2階から5階まで、絵画や立体作品、インスタレーションと多様な草間の世界が広がる。
内覧会に登場した草間彌生は、美術館設立を「生涯における最大の感激」と述べた。
「私の愛する人々や、世界平和を望むすべての人々へ、畏敬の念をより一層込めて私は人生のおしまいの日までこれからも闘い続けます。あなたたちの志によって私を鼓舞して頂きたい。その強い願いをあなた達に伝えたいと思いこの美術館を建てました」
内覧会に登場した草間彌生は、美術館設立を「生涯における最大の感激」と述べた。
「私の愛する人々や、世界平和を望むすべての人々へ、畏敬の念をより一層込めて私は人生のおしまいの日までこれからも闘い続けます。あなたたちの志によって私を鼓舞して頂きたい。その強い願いをあなた達に伝えたいと思いこの美術館を建てました」
オープニングを記念して行われている展覧会は『創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき』というタイトルだ。2階は2004年から3年間にわたって描かれたモノクロームのドローイング「愛はとこしえ」のシリーズが広がる。目で埋め尽くされた横顔や、草間が幼少期から悩まされている水玉の幻視を画面に定着させたものが並ぶ。
3階は、今年春の国立新美術館『草間彌生 わが永遠の魂』展でも展示された「わが永遠の魂」シリーズだ。草間は、2メートル四方もある大画面にカラフルな目玉や水玉が踊るこのシリーズを毎日のように描き続けている。今回展示されている16点のうち、4点は初公開となる。画面だけでなく、《私の悲しみの青春の死が足音を立てゝやってくるのだ》といったタイトルも草間の思いを表している。
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