ART
〈東京都現代美術館〉で参加型アートの立役者、開発好明が遊び尽くす。
August 2, 2024 | Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
社会の小さな声に耳を傾け続けてきた現代アーティスト、開発好明(かいはつよしあき)。30年以上のキャリアを持つ彼の大規模個展が、8月3日から11月10日まで〈東京都現代美術館〉で開催される。個人と社会の対話を紡ぐ、そのアート哲学とは。
開発好明は社会や日常生活における出来事への関心を起点とした観客参加型の美術作品を中心に発表してきたアーティストだ。絵画、写真、パフォーマンス、インスタレーションといった作品制作のほか、毎年3月9日をアートの記念日とする「39(サンキュー)アートの日」の発案・提唱や、学校や地域でのワークショップにも精力的に取り組んできた。その枠に囚われない活動ゆえに、美術館での収蔵や展示が前提とされていない作品も多く、キャリアを俯瞰する機会は限られたものだった。そうした制約を乗り越えた今回の展示では、日々の出来事や社会の変化に向き合ってきた開発の作品やプロジェクトから約50点を紹介する。
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