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ジョナサン・アンダーソンが発案者、ロエベ財団 クラフトプライズ2024の大賞がパリで発表。
『カーサ ブルータス』2024年8月号より
July 5, 2024 | Art, Design, Fashion | PR | text_Chiyo Sagae
現代のクラフツマンシップの卓越、先見、革新性を讃える「ロエベ財団 クラフトプライズ2024」のファイナリスト作品がパリの〈パレ・ド・トーキョー〉に集結しました。
世界各地で育まれてきた手工芸──クラフトの未来への存続が懸念される現代に、今日のクラフトの可能性に着眼し、現代の職人、アーティストらの先進性と芸術的貢献を讃える「ロエベ財団 クラフトプライズ」。7回目を迎えた今年のファイナリスト30名の作品展示が、パリの現代アートセンター〈パレ・ド・トーキョー〉で開催された。プライズの発案者、ロエベのクリエイティブ ディレクター、ジョナサン・アンダーソンをはじめ深澤直人やパトリシア・ウルキオラ、プリツカー賞受賞建築家のワン・シュウほか、アート、建築、デザインの名だたる世界の専門家13名が最終の審査に当たった。
大賞は、メキシコのアーティスト、アンドレス・アンサに。指先ほどのパーツから建築的ともいえる意図と精度で組み立てられたセラミックの彫刻は、有機的な存在感を放つ。「時間や文化的背景を超越している」と審査員から評価された作品は、陶芸の持つポストデジタルの美学をも暗示する。
大賞は、メキシコのアーティスト、アンドレス・アンサに。指先ほどのパーツから建築的ともいえる意図と精度で組み立てられたセラミックの彫刻は、有機的な存在感を放つ。「時間や文化的背景を超越している」と審査員から評価された作品は、陶芸の持つポストデジタルの美学をも暗示する。
特別賞は、日本のコンテンポラリージュエリー作家、浅井美樹、フランスの陶磁器アーティスト、エマニュエル・ブース、プロダクトデザインと彫刻を教授する韓国のヒチャン・キムに贈られた。国籍、分野は異なるものの、現代のスペシャリストならではの高い工芸技術の上に築かれた独自のアーティスティックな発想に目を見張らされる。
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