ART
土方久功と柚木沙弥郎。両者の創作の世界に迫る二人展が開催。
August 8, 2023 | Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
戦前から戦後にかけて、ミクロネシアの人々の暮らしをテーマに木彫レリーフや水彩画を制作した彫刻家の土方久功。芹沢銈介のもとで学び、100歳を迎えた今なお国内外で高い評価を集める染色家の柚木沙弥郎。創作に情熱を注ぎ、多岐にわたる表現方法に取り組んできた両者の世界に触れる展覧会が、東京の〈世田谷美術館〉で行われる。
土方久功と柚木沙弥郎。ジャンルも年代も異なり、直接の面識はない両者だが、その創作活動には共鳴する熱意があるのかもしれない。9月9日から〈世田谷美術館〉にて始まる『土方久功と柚木沙弥郎 熱き体験と創作の愉しみ』は、そんな2人に共通点を見出し、彼らの創造の軌跡を辿っていく内容だ。
1900年に東京に生まれ、24年に現在の東京藝術大学の前身である東京美術学校の彫刻科を卒業した土方。ミクロネシアの人々の生活文化に興味を抱き、29年に当時日本の委任統治領だったパラオ諸島へ移り住んだ。以後42年までミクロネシアの島々で生活をし作品制作をしながら、現地に住む人々の生活様式や儀礼、神話などの調査も積極的に行った。
帰国後は島の人々や風景をテーマにした木彫レリーフ、ブロンズ彫刻、水彩画を数多く制作し、現地での調査をまとめた著書や詩集、絵本も出版した。
帰国後は島の人々や風景をテーマにした木彫レリーフ、ブロンズ彫刻、水彩画を数多く制作し、現地での調査をまとめた著書や詩集、絵本も出版した。
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