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江戸時代から人気者! 猫まみれの浮世絵を見に行こう|青野尚子の今週末見るべきアート
April 29, 2023 | Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
猫ブームと言われて久しいけれど、江戸の昔から猫は人間の友だちです。浮世絵に登場する猫ちゃんたちに会いに行きませんか?
古くは弥生時代に遡るという説もあるほど、人と猫の付き合いは長い。浮世絵にもペットとしてかわいがられる猫や化け猫として恐れられる猫、擬人化されていろいろなポーズをとる猫たちが描かれる。「江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし」展はそんな猫たちの絵を集めた展覧会。全点に猫が登場する、猫まみれの展覧会だ。
もともと日本の絵師がお手本としていた中国絵画では、「猫」の発音が「七十歳」を、「蝶」が「八十歳」と通じることから、蝶とセットで長寿を願う吉祥画題の花鳥画として描かれることが多い。が、江戸時代の日本では単なる動物ではなく、人間の友だちや仲間として扱われるようになる。
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illustration Yoshifumi Takeda
青野尚子
あおのなおこ ライター。アート、建築関係を中心に活動。共著に『新・美術空間散歩』(日東書院新社)、『背徳の西洋美術史』(池上英洋と共著、エムディエヌコーポレーション)、『美術でめぐる西洋史年表』(池上英洋と共著、新星出版社)。
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