ART
京都で通常非公開の建物も見られる『ARTISTS’ FAIR KYOTO 2023』へ|青野尚子の今週末見るべきアート
March 7, 2023 | Art, Architecture | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
京都〈東本願寺〉の飛地境内地、〈渉成園(枳殻邸)〉(しょうせいえん・きこくてい)や昭和初期の建造物〈重信会館〉で開催中の『ARTISTS’ FAIR KYOTO 2023』は歴史的建造物に現代アートが並ぶ展覧会。春の京都で美術の花が開きます。
「ARTISTS’ FAIR KYOTO」は京都府などが主催となり、アーティスト・京都芸術大学教授である椿昇がディレクターを務めるイベント。若手作家が自作を販売するアートフェアのほか、サイトスペシフィックな展示が行われる。3月4、5日の2日間にわたって行われたフェアでは40組の若手作家が作品を展示、販売した。合わせて3月12日まで、名和晃平やヤノベケンジらが京都市内の特別な会場で展示している作品を見ることができる。
会場の一つ、〈渉成園(枳殻邸)〉は東本願寺から東へ200メートルほどのところにある東本願寺の飛地境内地だ。水をたたえた池の周囲に木々や花が植えられ、東屋が点在する池泉回遊式庭園となっている。作品のうちいくつかは東屋の内部に展示されており、通常は立ち入ることのできない場所に入ることもできる。
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青野尚子
あおのなおこ ライター。アート、建築関係を中心に活動。共著に『新・美術空間散歩』(日東書院新社)、『背徳の西洋美術史』(池上英洋と共著、エムディエヌコーポレーション)、『美術でめぐる西洋史年表』(池上英洋と共著、新星出版社)。
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