ART
現代美術や浮世絵に見る、のりものとアートの深い関係とは? この秋、注目の2展をご紹介。
October 8, 2022 | Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
みんな大好き「はたらくのりもの」。技術の発展とともに進化した運輸機関を描いたアートを見られる、2つの展覧会をご紹介します!
●『鉄道と美術の150年』東京ステーションギャラリー
今年は日本で初めて鉄道が開通してから150年。それを記念して『鉄道と美術の150年』展が開かれる。会場は辰野金吾設計のJR東京駅の駅舎内にある〈東京ステーションギャラリー〉。否が応でも “鉄” な気分が盛り上がる。
鉄道の開業は社会構造だけでなくアートも変えた。明治維新間もない日本でも登場したばかりの鉄道に絵師たちは夢中になった。河鍋暁斎は極楽行きの汽車を描き、歌川広重(三代)の錦絵には文明開化の象徴として華々しく描かれる。この頃の絵には実物を見たのではなく、想像力をたくましくして描かれたものも多いが、最新技術への憧れが垣間見えて楽しい。
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