ART
ル・コルビュジエのサヴォワ邸を “騙し絵の家具” が彩る。
『カーサ ブルータス』2022年10月号より
September 9, 2022 | Art, Architecture, Design | a wall newspaper | text_Chiyo Sagae
〈サヴォワ邸〉でナタリー・デュ・パスキエが作品展を開催。建築とアートが響き合う、世紀を超えたコラボが話題です。
モダニズム建築の巨匠、ル・コルビュジエの代表作といわれる〈サヴォワ邸〉。「白い館」というイメージの邸内に、鮮やかな色が溢れる展覧会が開催中。ミラノを拠点に活躍するビジュアルアーティスト、ナタリー・デュ・パスキエとル・コルビュジエの世紀を超えたコラボレーション『シェズ/彼らの家で』が話題だ。
普段は家具や調度を一切置かない〈サヴォワ邸〉に、色や形によってボリュームや奥行きを感じさせる“騙し絵”のような絵画、木製の構造物、オブジェなど全12点の作品が配された。それらは抽象作品であるにもかかわらず、どこか暮らしの気配を感じさせ、展覧会に訪れていることを忘れさせるほど空間に溶け込んでいる。
1980年代初頭のデザインムーブメント〈メンフィス〉を共同創始したナタリーは、デザインとアートの両分野で幾何学的なフォルムとモジュール性に取り組み、色や形によるセンシティブな体感を追求してきた。その作品が、ル・コルビュジエが邸にもたらした建築内部での体感とともに、訪れる人に心地よい調和を感じさせる。
1980年代初頭のデザインムーブメント〈メンフィス〉を共同創始したナタリーは、デザインとアートの両分野で幾何学的なフォルムとモジュール性に取り組み、色や形によるセンシティブな体感を追求してきた。その作品が、ル・コルビュジエが邸にもたらした建築内部での体感とともに、訪れる人に心地よい調和を感じさせる。
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