ART
北大路魯山人から名和晃平まで。アートコレクター充実のコレクションを一挙公開!
April 5, 2022 | Art | casabrutus.com | text_Yuka Uchida editor_Keiko Kusano
寺田倉庫によるコレクターズミュージアム〈WHAT MUSEUM〉にて、アートコレクターの桶田俊二・聖子夫妻のコレクションを披露する展覧会『OKETA COLLECTION「Mariage (マリアージュ)−骨董から現代アート−」』展が4月28日からスタート。北大路魯山人から名和晃平まで、夫妻のインスピレーションによって集められた豪華アートが公開されます。
長年、ファッションビジネスの世界でそのセンスを発揮してきた桶田俊二・聖子夫妻。2人が20年以上かけて収集してきた現代アートのコレクション「OKETA COLLECTION」が、前期・後期の2会期に分けて公開される。会場は2020年12月に東京・天王洲にオープンした〈WHAT MUSEUM〉。寺田倉庫が、作家やコレクターから預かった貴重なアート作品を一般に公開する芸術文化発信施設だ。
桶田夫妻がコレクションを始めたのは2000年。当初は骨董に強い関心があったという。李朝の陶磁器や北大路魯山人、河井寛次郎といった日本を代表する陶芸家の作品が充実しているのはそうした背景ゆえ。その後、2010年に草間彌生の作品と出会ったことを機に、現代アートに魅了され、名和晃平から五木田智央、ヴァージル・アブローまで網羅した、独自のアートコレクションが形成されていった。
桶田夫妻がコレクションを始めたのは2000年。当初は骨董に強い関心があったという。李朝の陶磁器や北大路魯山人、河井寛次郎といった日本を代表する陶芸家の作品が充実しているのはそうした背景ゆえ。その後、2010年に草間彌生の作品と出会ったことを機に、現代アートに魅了され、名和晃平から五木田智央、ヴァージル・アブローまで網羅した、独自のアートコレクションが形成されていった。
4月28日〜7月3日まで開催される前期は、「身体」「モノクローム」「カラー」の3テーマに分けて会場を構成。今展覧会で初出展となる作品や作家の新作を含む40点が、互いに共鳴し合いながら、独自の空間をつくりあげる。
名和晃平の代表作《PixCell-Deer#48》は、この作品のためだけに用意した特別な空間に展示予定。立体作品には、それらを引き立てるユニークな展示台をつくるなど、展示方法にも期待が高まる。
名和晃平の代表作《PixCell-Deer#48》は、この作品のためだけに用意した特別な空間に展示予定。立体作品には、それらを引き立てるユニークな展示台をつくるなど、展示方法にも期待が高まる。
桶田夫婦の作品選びの基準は“一目惚れ”だそう。見た瞬間に強烈なインスピレーションを受けた作品のみが集められているわけだが、その結果として、今の時代を反映するアートコレクションになっているのがユニークだ。
8月6日から10月16日にかけて開催される後期は、「YES YOU CAN −アートからみる生きる力−」と題して、さらに充実したコレクションが公開予定。
1組のアートコレクターの視点を通して、アートとの関わり方や、アートと共に生きることの豊かさを感じられる展覧会となりそうだ。
8月6日から10月16日にかけて開催される後期は、「YES YOU CAN −アートからみる生きる力−」と題して、さらに充実したコレクションが公開予定。
1組のアートコレクターの視点を通して、アートとの関わり方や、アートと共に生きることの豊かさを感じられる展覧会となりそうだ。
『OKETA COLLECTION「Mariage −骨董から現代アート−」』展
〈WHAT MUSEUM〉東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号。11時〜18時(最終入場17時)。2022年4月28日〜7月3日まで。月曜休(祝日の場合、翌日休)。入場料 1200円、大学生・専門学生700円、高校生以下無料(同時開催の展覧会の観覧料を含む)。