ART
美術館の常識を覆す、ロッテルダムで一般公開されたアート収蔵庫。設計はMVRDV。
『カーサ ブルータス』2022年2月号より
January 13, 2022 | Art, Architecture, Design | window on the world | photo_Ossip van Duivenbode text_Chiyo Sagae
中世ヨーロッパから近代までのコレクションを誇るオランダ・ロッテルダムの〈ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館〉。その脇に鏡張りのお椀型建築〈デポ・ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン〉が開館した。
約15万点のアートを保管する収蔵庫でありながら、そのすべてを一般公開可能にした美術館にもなっており、世界初の試みとして話題をさらっている。
設計を手がけたのは、ロッテルダムを拠点に活躍するMVRDV。アトリウムの階段に沿って上階へと歩みを進めると、道程には展示作品群や収蔵室、復元作業中の様子などが巨大なガラス越しに眺められる。
設計を手がけたのは、ロッテルダムを拠点に活躍するMVRDV。アトリウムの階段に沿って上階へと歩みを進めると、道程には展示作品群や収蔵室、復元作業中の様子などが巨大なガラス越しに眺められる。
厳密な温度・湿度管理を施す4つの保存スタジオにもガイドツアーでアクセス可能だ。キュレーションを介さぬ作品との自由な出会いを創出し、アートの舞台裏を公開する「デポ」は、美術館の未来を考えさせてくれる。