篠山紀信の60年を凝縮した『新・晴れた日』|青野尚子の今週末見るべきアート
June 5, 2021 | Art | casabrutus.com | photo_Takuya Neda text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
Photo Gallery写真ギャラリー
受付に本人が!? 残念ながらいつもは篠山さんは座っていません。右のグラフィックは細谷巌によるもの。「喜びと悲しみに涙あふるる」といった意味の英文がつけられている。
「晴れた日」シリーズ展示風景。
「晴れた日」シリーズより《中川一郎、石原慎太郎 静岡市駿府会館》(上)、《渡辺美智雄、浜田幸一 静岡市駿府会館》(下)(ともに1974年)。石原慎太郎が結成した保守派の若手政治家の会「青嵐会」の演説会。
「晴れた日」シリーズより《堀江謙一 潮岬沖240キロを航行中の「マーメイドIII」》(1974年)。堀江は前年の8月に日本を出発、275日かけて世界を一周し、74年5月に帰還した。
「晴れた日」シリーズより《長嶋茂雄 対大洋17回戦 東京・後楽園球場》(1974年)。巨人はその前年まで9年連続で優勝、長嶋も圧倒的な人気を誇っていた。
「晴れた日」シリーズより《北海道苫小牧市勇払》(1974年)。「晴れた日」はもともと1974年、〈東京国立近代美術館〉での『15人の写真家』展にあたり、評論家の多木浩二がこの作品につけたタイトルだった。
Loading...