
ARCHITECTURE
NY州の最新デスティネーション〈バッファローAKG美術館〉へ! |吉田実香のNY通信
August 23, 2023 | Architecture, Art | casabrutus.com | photo_Marco Cappelletti text_Mika Yoshida & David G. Imber All images courtesy of the Buffalo AKG Art Museum, OMA, and Cooper Robertson. Images of Common Sky courtesy also of Studio Other Spaces.
バッファローという場所を聞いたことがあるだろうか。バッファロー・ウィングの発祥の地、もしくはナイアガラの滝のお膝元? そんなイメージを塗り替えるのが、OMA NYの設計により待望のリ・オープンを遂げた〈バッファローAKG美術館〉。NY旅行の際にはぜひ足を延ばしたい、そんな美術館と知る人ぞ知る建築の街・バッファローをご紹介!
バッファローはNYから空路で約1時間半。19世紀後半から産業や商業で繁栄し、かつては全米屈指のブームタウンと謳われた都市である。世の流れは移り変っても豊かな文化は継承され、名建築や貴重な歴史を未来へつなげる努力によって、豊かな「文化の堆積」が築かれてきた。フランク・ロイド・ライトを始め、エリエル&エーロ・サーリネン父子、ミノル・ヤマサキなど巨匠建築家の遺した名建築もしっかり保存されているこの街は、建築/デザイン好きの間では「知る人ぞ知るお宝の山」との誉れも高い。
そのバッファローにこのたび完成したのが〈バッファローAKG美術館〉、旧称を〈オルブライト・ノックス美術館〉。昔の名画から現代アートまで、極めてクオリティの高いコレクションを7,500点も所有することで知られる1862年創設の美術館だ。161年もの長い歴史を持つ同館が、新館の増築を始めとする大規模リノベーションを遂げ、名称も新たに待望のリ・オープニングを迎えた。
そのバッファローにこのたび完成したのが〈バッファローAKG美術館〉、旧称を〈オルブライト・ノックス美術館〉。昔の名画から現代アートまで、極めてクオリティの高いコレクションを7,500点も所有することで知られる1862年創設の美術館だ。161年もの長い歴史を持つ同館が、新館の増築を始めとする大規模リノベーションを遂げ、名称も新たに待望のリ・オープニングを迎えた。
〈バッファローAKG〉のキャンパスが広がるのはデラウェア・パーク。この公園を設計したのは、フレデリック・ロー・オルムステッド。NYのセントラルパークを手がけた事でも有名な、アメリカを代表する巨匠ランドスケープ・アーキテクトである。
〈バッファローAKG〉は現在3棟の建物から成っている。1905年竣工の〈ウィルマーズ・ビル〉は、設計がエドワード・B・グリーン。主にパーマネント・コレクションを展示する。1962年竣工の〈ノックス・ビル〉はゴードン・バンシャフトの設計だ。リノベーションを経て、作品展示のほかラーニングセンターや地域住民が利用できるアートスタジオなど、コミュニティのための空間が広がっている。
〈バッファローAKG〉は現在3棟の建物から成っている。1905年竣工の〈ウィルマーズ・ビル〉は、設計がエドワード・B・グリーン。主にパーマネント・コレクションを展示する。1962年竣工の〈ノックス・ビル〉はゴードン・バンシャフトの設計だ。リノベーションを経て、作品展示のほかラーニングセンターや地域住民が利用できるアートスタジオなど、コミュニティのための空間が広がっている。
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吉田実香
よしだ みか ライター/翻訳家。ライター/インタビュアーのパートナー、デイヴィッド・G・インバーとのユニットでNYを拠点に取材執筆。『Tokyolife』(Rizzoli)共著、『SUPPOSE DESIGN OFFICE』(FRAME)英文執筆、『たいせつなきみ』(マイラ・カルマン 創元社)翻訳。
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