ARCHITECTURE
ヘルツォーク&ド・ムーロン設計、香港の現代視覚文化美術館〈M+〉徹底レポート。
May 15, 2023 | Architecture, Art | casabrutus.com | text_Megumi Yamashita Special thanks to Mai Komuro/KOMPAS
アジアで最大の20世紀以降の視覚アートの拠点を目指す香港の〈M+〉。こちらで開催された草間彌生展についてはCasa BRUTUS 2023年3月号『草間彌生、最新案内』でも詳しく取り上げた。今回は建築を中心にリポートしたい。
〈M+〉があるのは開発が続くヴィクトリア湾に面した九龍半島の「西九龍文化地区」。夜は建物のファサードに映す出される映像が対岸の香港島からも見えため存在感も抜群である。
2021年11月のオープンから1年間で200万人余りが訪問したとのことで、すっかり香港の新名所になりつつある。国外からはコロナ禍で訪問は難しかったが、3年ぶりに開催された『アートバーゼル香港2023』に合わせ、ようやく海外からも関係者が〈M+〉に集まる機会がもたれた。
スイスからも建築を手掛けたジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンをはじめ、設計に関わったスタッフが結集。ヘルツォークによるレクチャーやパーティーなどが催され、久々のリアルな体験や再会に、広い館内も熱気ムンムンとなった。
2021年11月のオープンから1年間で200万人余りが訪問したとのことで、すっかり香港の新名所になりつつある。国外からはコロナ禍で訪問は難しかったが、3年ぶりに開催された『アートバーゼル香港2023』に合わせ、ようやく海外からも関係者が〈M+〉に集まる機会がもたれた。
スイスからも建築を手掛けたジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンをはじめ、設計に関わったスタッフが結集。ヘルツォークによるレクチャーやパーティーなどが催され、久々のリアルな体験や再会に、広い館内も熱気ムンムンとなった。
「建築は人が使ってこそ生かされるもの。コロナ禍を経てこうして人が集まり、エネルギーが流れてる様子を目にして、本当にうれしく感じます」。
インタビューに答えてくれたド・ムーロンも感激を口にする。ヘルツォーク&ド・ムーロンにとって、〈M+〉は2018年に開館した旧警察署や刑務所を増改築した〈大館〉(タイクン)に続き、香港では2つ目の作品。建築以外の部分も含めると設立には7億6千米ドル(今の為替だと約1000億円)が費やされたとされる〈M+〉は、建築もコレクションも巨大なプロジェクトである。
インタビューに答えてくれたド・ムーロンも感激を口にする。ヘルツォーク&ド・ムーロンにとって、〈M+〉は2018年に開館した旧警察署や刑務所を増改築した〈大館〉(タイクン)に続き、香港では2つ目の作品。建築以外の部分も含めると設立には7億6千米ドル(今の為替だと約1000億円)が費やされたとされる〈M+〉は、建築もコレクションも巨大なプロジェクトである。
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