Casa BRUTUS
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フランク・ロイド・ライトの名作住宅に、現代アートが並びました。
ARCHITECTURE

フランク・ロイド・ライトの名作住宅に、現代アートが並びました。

| Architecture, Art, Design | casabrutus.com | photo_Joshua White/JWPictures.com, courtesy of the City of Los Angeles Department of Cultural Affairs and Hollyhock House, Aya Muto (portrait)    text_ Aya Muto

約100年前にロサンゼルスに建設された〈ホリホック・ハウス〉。巨匠フランク・ロイド・ライトによるこの名作住宅に、アダム・シルヴァーマンとルイーズ・ボネットの2人のアーティストによる作品が展示されています。

静かな書斎には動きとテンションみなぎる2作品。ルイーズの絵がある場所は、普段は日本版画が掛かっている。
静かな書斎には動きとテンションみなぎる2作品。ルイーズの絵がある場所は、普段は日本版画が掛かっている。
精霊のローレリーフの布に呼応するルイーズの《Hollyhock Green》。タイトルは〈ホリホック・ハウス〉の壁などに見られる独特の緑、へのオマージュとか。
精霊のローレリーフの布に呼応するルイーズの《Hollyhock Green》。タイトルは〈ホリホック・ハウス〉の壁などに見られる独特の緑、へのオマージュとか。
日本の骨董屏風に見合うアダムの作品の灰釉(木灰を用いた釉薬)には敷地から採集したオリーブの枝も含まれている。
日本の骨董屏風に見合うアダムの作品の灰釉(木灰を用いた釉薬)には敷地から採集したオリーブの枝も含まれている。
アダムのフォルムとライトの空間妙義が対話する。陶器の融合は窯のアクシデントから、彫刻表現の可能性を探求したもの。
アダムのフォルムとライトの空間妙義が対話する。陶器の融合は窯のアクシデントから、彫刻表現の可能性を探求したもの。
静かな書斎には動きとテンションみなぎる2作品。ルイーズの絵がある場所は、普段は日本版画が掛かっている。
精霊のローレリーフの布に呼応するルイーズの《Hollyhock Green》。タイトルは〈ホリホック・ハウス〉の壁などに見られる独特の緑、へのオマージュとか。
日本の骨董屏風に見合うアダムの作品の灰釉(木灰を用いた釉薬)には敷地から採集したオリーブの枝も含まれている。
アダムのフォルムとライトの空間妙義が対話する。陶器の融合は窯のアクシデントから、彫刻表現の可能性を探求したもの。
ロサンゼルスの小高い丘の上に、フランク・ロイド・ライトがこの街に初めて建てた住宅がある。1921年に完成してわずか数年後には、運命的に市に寄贈されることになった〈ホリホック・ハウス〉だ。

今では市内で唯一一般公開されているライト建築として貴重な観光地となっているが、この春、そこに初めて現代アートが展示される運びとなった。その企画第1弾、陶芸家のアダム・シルヴァーマンとペインターのルイーズ・ボネット夫妻による2人展を訪ねてみる。
〈ホリホック・ハウス〉とは?

〈ホリホック・ハウス〉とは?

施主のアリーン・バーンスダール(油商の家系で、シアターやアートのパトロン)の好きな花、立葵(ホリホック)をモチーフに使った、のちにマヤ復興建築様式と呼ばれた住宅建築。1921年に完成してから間も無く、1927年にロサンゼルス市へ寄贈された。日本建築様式に感銘を受けたというオープンなフロアプランや、ライトが直接バーンスダールのために見立てたという屏風絵が残っていることから、ライトの日本への傾倒が伺える建築でもある。2019年にはユネスコ世界遺産にも登録された。

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