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隈研吾が設計する、“一つの集落”のような渋谷区の新公共施設。
『【渋谷区制施行90周年記念誌】 渋谷区のちから。』より抜粋。
December 19, 2022 | Architecture | PR | text_Housekeeper
建築家・隈研吾の設計により建設が進められている、〈渋谷本町学園第二グラウンド〉周辺の新複合施設。その構想や狙いについて、隈本人に話を聞いた。
〈渋谷本町学園〉の老朽化した第⼆グラウンド施設を建て替えて、地域の防災拠点となり、子どもから高齢者まで幅広い世代が利用しやすい機能を備えた複合施設を現在建設中です。私はこの建物の設計を手がけていますが、公共施設として単なる建物のデザインをするのではなく、一つの集落を作るような感覚で取り組んでいます。
グラウンド脇にある建物ということもあり、街に開かれた場の象徴として、建物の真ん中に大きな空間を開けてまるで大きな門をくぐるように街とグラウンドをつなぎます。〈渋谷本町学園第二グラウンド〉は、地域に開放されていて、野球場やサッカー場、テニスコートとしても広く利用されていますので、スポーツ観戦を意識して建物そのものが観客席のような役割も果たすような面白い仕掛けも考えています。
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