新連載:吉田実香のNY通信|ジョージア・オキーフが見たハワイ | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
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ブロンクスのNYボタニカルガーデンのギャラリーで絵画を展示。
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ハワイの自然環境を再現した巨大な温室で、オキーフが描いた植物をリアルに鑑賞できる。セットデザインはスコット・パスク。トニー賞を受賞した舞台デザイナーであり、ボッテガ・ヴェネタの2018年秋冬コレクションのショーも手がけた話題の人物だ。
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オキーフの《ヘリコニア》
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ハワイ再現エリアで、ヘリコニアの現物が登場。
ジョージア・オキーフは特異なアーティストだ。アメリカ人なら必ず学校の教科書で教わる画家である一方、1940年代以来、その時代時代の先鋭的な女性たちが憧れるスタイル・アイコンでもある。

2017年にブルックリン美術館で開催された、オキーフのファッション展〈リビング・モダーン〉でも、バラエティ豊かな来場者に驚かされた。棲み分けの明確なアメリカにおいて、年齢や性別、ライフスタイルを問わず、子どもからシニアまで幅広い層に支持されるという点で、かのイサム・ノグチに通じるものがある。

アメリカを代表するアーティストの一人、オキーフ。活動初期に拠点としたニューヨークの摩天楼や、終の棲家としたニューメキシコ州で描いた動物の骨や花々など、乾いた土地で美を追い求める孤高の芸術家が、実はハワイで絵を描いていたのをご存じだろうか?
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《ハイビスカスとプルメリア》
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《パイナップルの芽》
オキーフが1939年のハワイ滞在で制作した作品と、彼女の見たハワイを紹介する展覧会『Georgia O'Keeffe: Visions of Hawai'i』が現在ニューヨークで開催中だ。

面白いのは、オキーフが描いた草花の実物を巨大温室の中で鑑賞できること。温度・湿度などハワイの環境を再現した空間で、絵のモデルとなったプルメリアやヘリコニアを間近に確かめられるというのは、植物園によるアート展ならでは。NY市の中心部から決して便利なロケーションではないにも関わらず、熱烈なオキーフファンを中心にすでに多くの来園者が内外から訪れている。動員数は同園が2015年に開催し好評を博した〈フリーダ・カーロ展〉の52万5,000人を凌ぐと予想されている。

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