この夏、内藤礼の個展が水戸芸術館にて開催。過去最大規模です! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

この夏、内藤礼の個展が水戸芸術館にて開催。過去最大規模です!

「地上の生と世界との連続性」をテーマに作品づくりを行っている内藤の個展が、〈水戸芸術館現代美術ギャラリー〉にてスタートする。

《ひと》2012年 ギャラリー小柳、東京 撮影:木奥惠三
「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」をテーマに制作する現代美術家・内藤礼。光、空気、風、水、重力といった無尽蔵な自然と、それらがもたらす色彩や音を受けとる私たち地上の生を、ひそやかな、それでいて確かな希望を放つかたちに昇華させる彼女の空間作品は、国内外問わず、高い評価を得ている。《このことを》(直島、2001年)、《母型》(豊島美術館、2010年)といった自然や建築空間と呼応するパーマネント作品も内藤の真骨頂だ。
西沢立衛とつくりあげた〈豊島美術館〉は、同島を訪れる人たちの多くを魅了し続けている。《母型》2010年 豊島美術館、豊島、香川 撮影:森川昇
今回の個展「内藤 礼-明るい地上には あなたの姿が見える」は、2014年、東京都庭園美術館で行われて以来、過去最大規模。光を自身の作品における根源のひとつとし、日中の太陽の光が自室に注ぎ込む間のみ制作活動を行っている内藤が、彼女本人の意向により、作家が制作する光の環境に近い、1日を通して移り変わる豊かな自然光のもとでのみ作品を展示。光と生命と芸術がけっして分別されえない「地上の生の光景」を見つめる空間を創出する。たとえば、絵画作品《color beginning》においては、人工照明では見ることのできない、繊細で神秘的な色彩が立ち現れ、移りかわる光景が展開される。
《タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください)》 2005年 アサヒビール大山崎山荘美術館、京都 撮影:森川昇
展示作品は新作が中心。全8室のギャラリーが絵画や彫刻といったさまざまなメディアで構成され、ひとつの作品として立ち上がる。

地上に生きる私たちと死者、生まれ来る者、動植物、精霊との交歓の場として、また永続する自然の動きと私たちとを貫く連続性を可感化する空間を巡ることで、鑑賞者は新たな内藤の作品世界と出会うことができるはずだ。
《無題》2009年(2008年-) 神奈川県立近代美術館 鎌倉、神奈川 撮影:畠山直哉
《無題(母型)》 2008年 三渓園 横笛庵、神奈川[横浜トリエンナーレ2008] 撮影:畠山直哉
《無題》2009年(2008年-) 神奈川県立近代美術館 鎌倉、神奈川 撮影:畠山直哉
《無題(母型)》 2008年 三渓園 横笛庵、神奈川[横浜トリエンナーレ2008] 撮影:畠山直哉

内藤 礼-明るい地上には あなたの姿が見える

〈水戸芸術館現代美術ギャラリー〉

茨城県水戸市五軒町1-6-8
TEL 029 227 8111。7月28日~ 10月8日。9時30分~18時(入場時間は 17時30分まで)、9 月1日以降、9時30分~ 17時(入場時間は 16時30分まで)。月曜、9月18日、25日休、ただし9 月17日、24日は開館。入場料900円。