ART
スクラップス:革新的なテキスタイル・リユース|NEW YORK
November 5, 2016 | Art, Fashion, Travel | a wall newspaper | photo_Yoko Takahashi text_Mika Yoshida & David G. Imber
クーパーヒューイットがこの秋、大々的に打ち出すのは、テキスタイルとファッションのサスティナビリティーだ。
LAのブランド〈dosa〉のクリスティーナ・キム、日本の〈NUNO〉の須藤玲子、そしてミラノから〈リオディツィオーニ〉のルイザ・チェヴェーゼ、と3人のクリエイターを取り上げて、テキスタイルに対するそれぞれの取り組みを紹介する。
例えば、繊維としてこれまで使われることはほとんどなかった「きびそ」糸。蚕が繭を作る際に最初に吐き出すこの糸で、須藤は美しい絹製品を作り上げる。クリスティーナはジャムダニ織りの布をリサイクルしたアップリケでパネルを。ルイザはシルクのセルビッジを再利用してハンドバッグを作る。伝統的なクラフトの手法と、最新テクノロジーとの融合。資源のリユースを通じ、より良い社会をしなやかに目指す。デザインプロセスの核にサスティナビリティーを据えた彼女たちの作品40点余りを、間近で確かめたい。