ビルの屋上、商店街にアートが出現! 金沢の新アート・スポットへ。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
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金沢の〈香林坊東急スクエア〉屋上の〈KAMU sky〉、久保寛子作品《泥足》。
〈KAMU kanazawa〉の第1弾は〈金沢21世紀美術館〉から徒歩3分のところにあるビル〈KAMU Center〉だ。1階にレアンドロ・エルリッヒ作品を恒久設置、2階、3階はそれぞれステファニー・クエールと桑田卓郎の作品を1年単位で長期展示する。この美術館は6月にオープンした。オーナーの林田堅太郎にはこういった小規模な美術館を10軒ほど点在させたい、という構想があった。それらを巡りながら金沢の路地にある魅力的なスポットや、さわやかな水路の楽しさを味わって欲しいという思いからだ。

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竪町商店街の〈KAMU BlackBlack〉に展示されている黒川良一作品《Líthi》。 Photo:Ichikawa Yasushi © Ryoichi Kurokawa Courtesy of KAMU kanazawa
そのコンセプト通り、10月24日にオープンした〈KAMU sky〉と〈KAMU BlackBlack〉は〈KAMU Center〉からそれぞれ徒歩数分のところにある。共通チケットを〈KAMU Center〉で購入し、3館を巡るシステムだ。長さが8メートルほどある《泥足》は農業用ネットでできていて、夜はライトアップされて青白く輝く。中に入ることもできる。ネット越しに外を眺めたり、素通しになった足首のところから空を見上げたりするのも楽しい。
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昼間は金沢の街並みや、遠くに見える山々などが借景になる。
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闇に浮かぶ巨大な足は瞑想的な眺めだ。久保は1987年生まれの若手作家。林田は「僕が購入することで応援できれば」という。
〈KAMU sky〉の巨大な足は久保寛子の作品《泥足》(どろあし)。〈香林坊東急スクエア〉の屋上に設置されている。屋上が美術館というわけだ。久保は先史芸術や文化人類学的なリサーチをもとに、大規模な作品を制作しているアーティスト。11月15日まで開かれている「さいたま国際芸術祭2020」でも分割された巨大な女性の人体像を展示している。
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《泥足》の中に入ることもできる。見上げると足首の切り口から空が見える。
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指も忠実に再現されている。大地を踏みしめる力が感じられる。
この作品は泥にまみれて働く農民へのオマージュとして作られた《泥足》に、光の要素を加えたもの。偶像を破壊すると足だけが残ることがあるが、そのイメージから生まれた作品だそう。確かに大仏の足のようにも見える。仏教では釈迦が説法をした場所として石に足跡を刻み、「仏足石」と呼んで礼拝の対象としている。《泥足》も足だけだからこそ、さまざまなものを想像させてありがたいような、恐ろしいような不思議な気持ちになってくる。
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