400点ものコレクションから知る、魯山人の世界。島根県・足立美術館に〈魯山人館〉が誕生。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

400点ものコレクションから知る、魯山人の世界。島根県・足立美術館に〈魯山人館〉が誕生。

書画や陶芸、漆芸や料理など、ジャンルを横断した才能と好奇心で、今なお人々を惹きつける芸術家、北大路魯山人。彼の作品を約400点も所蔵する島根県の〈足立美術館〉にこのたび、常設の展示施設〈魯山人館〉が開館した。

北大路魯山人《椿鉢》。両手で抱えるほどの大きさの鉢には、穏やかな筆触で描かれた紅白の椿の花が。
北大路魯山人は若くして書道家として高い評価を得ながら、その後、食の世界へ傾倒。美食が高じて、ついには自身の料亭〈星岡茶寮〉まで開設する。また料理を盛るための食器も自ら手がけ、さらには絵画なども制作。ジャンルに捉われない幅広い見識とセンスで、独自の美を追求した稀代の芸術家だ。

〈足立美術館〉は創設者の代から魯山人の作品を積極的に収集し、その点数は今では約400点にも上る。そしてこのたび、その膨大なコレクションを常設展示する〈魯山人館〉が新たに開館。時期ごとに内容の変わる120点ほどの作品を常時展示し、いつでも魯山人の世界に触れることのできる、貴重な場所となっている。
本館から繋がるように完成した〈魯山人館〉。入り口を入ってすぐには、初期を代表する篆刻作品《淡海老舗》が出迎える。
そして現在、開館を記念して特別展『美の創造者 北大路魯山人 −新収蔵品を含む名品を一挙公開−』が開催中だ。美術館の誇るコレクションから選び抜かれた各分野の傑作120点が展示され、彼の多岐にわたる世界を余すところなく体感できる。中国の技法を参考にしながら独自の解釈で昇華した金襴手が映える《金らむ手津本(金襴手壺)》や、彼が発案したという俎板状の様式に織部釉が施された器《織部釉長板鉢》など、名品の数々が一堂に会する。

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