杉本博司の大規模個展、〈京都市京セラ美術館〉でいよいよスタート! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

杉本博司の大規模個展、〈京都市京セラ美術館〉でいよいよスタート!

4月4日にリニューアル開館予定の〈京都市京セラ美術館〉。新館〈東山キューブ〉のこけら落としは、『杉本博司 瑠璃の浄土』に決定しました。

杉本博司《OPTICKS 008》2018年 © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
日本で現存する最古の公立美術館建築である〈京都市京セラ美術館〉。建築家・青木淳と西澤徹夫がリノベーションを手がけ、2020年4月4日にリニューアルオープンする。気になる開館記念展のひとつは、あの世界的現代アーティスト・杉本博司の大規模個展だ。『杉本博司 瑠璃の浄土』と題し、〈京都市京セラ美術館〉に新設される〈東山キューブ〉にて6月14日まで開催する。

本展では、世界初公開の大判カラー作品シリーズ《OPTICKS》や、ガラスにまつわる様々な作品や考古遺物を展示。「京都」や「浄土」、「瑠璃–硝子」をキーワードに、写真を起点とした宗教的、科学的、芸術的探究心が交差する杉本の創作活動について改めて考えるとともに、長きにわたり浄土を追求してきた日本人の心の在り様を見つめ直す。
《法勝寺 瓦》平安時代末─鎌倉時代初期。 photo_小野祐次
杉本は1970年代より、大型カメラを用いた高度な技術と独自のコンセプトによる写真作品を制作してきた。歴史と存在の一過性をテーマにした作品の数々は、言うまでもなく世界的に高い評価を受けている。また古今東西の古美術や歴史資料等の蒐集、建築、舞台演出といった幅広い活動を行い、時間の概念や人間の知覚、意識の起源に関する問いを探求し続けている。

これまで幾度となく京都を訪れ、その長い歴史にインスピレーションを受けてきたという杉本。今回、かつて6つの大寺院が存在していた京都・岡崎に立つ〈京都市京セラ美術館〉の再生にあたり、「仮想の寺院の荘厳」を構想するという。

関連プログラムでは、新館に隣接した日本庭園に、本邦初公開となる《硝子の茶室 聞鳥庵(モンドリアン)》を展示。展覧会終了後も2021年1月31日まで長期公開する。会期中は、田中泯『場踊り(仮題)』や茶会のパフォーマンスを開催し、伝統と現代が融合する空間を創出する。
杉本博司《硝子の茶室 聞鳥庵》2014年 © Hiroshi Sugimoto. Architects: New Material Research Laboratory / Hiroshi Sugimoto +Tomoyuki Sakakida. Originally commissioned for LE STANZE DEL VETRO, Venice / Courtesy of Pentagram Stiftung & LE STANZE DEL VETRO.
杉本がプロデュースした能楽『三番叟』。 写真提供:小田原文化財団 © Odawara Art Foundation
さらに左京区岡崎にある〈細見美術館〉では、本展と同時期にあたる4月4日〜6月21日に、杉本が企画構成を行った『飄々表具 -杉本博司の表具表現世界-』展も開催する。併せて足を運ぶことで、杉本ワールドを一層味わうことができるだろう。

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