神戸の街を変容させるグレゴール・シュナイダー作品。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

神戸の街を変容させるグレゴール・シュナイダー作品。

『カーサ ブルータス』2019年10月号より

街の姿を変えるアート・プロジェクト『TRANS-神戸』。二人の作家が見たことのない場を体験させます。

『TRANS-神戸』はグレゴール・シュナイダーとやなぎみわ、二人のみによるアート・プロジェクト。神戸のいくつかの場を異次元に空いた穴のような空間に変えてしまう。

グレゴール・シュナイダーの《美術館の終焉¦12の道行き》では12のスポットで観客がそれぞれ、VRやパフォーマンス、彼のインスタレーションを体験することで通常とは異なる時間の流れを感じることになる。たとえば《消えた現実》は昭和43年に建設された〈旧兵庫県立健康生活科学研究所〉の内部をまるごと作品化するもの。観客は、今は使われていない感染症や食品などの検査室や研究室をさまよい歩く。《住居の暗部》はこちらも昨年、閉鎖された低所得労働者向け一時宿泊施設〈神戸市立兵庫荘〉が舞台だ。今も二段ベッドに競馬新聞や酒瓶が残る室内を黒一色に変える。その他にアメリカのグアンタナモ湾収容キャンプを再現した通路など、謎めいた空間が次々と現れる。
デュオドーム  《死にゆくこと、生きながらえること》。老人が撮影された3Dアバターが7の会場と連動して登場する。《ドッペルゲンガー》のパフォーマンスも。
神戸 アートビレッジセンター  《自己消費される生産》。
旧兵庫県立健康生活科学研究所  《消えた現実》。地下1階、地上7階のビルを作品化した大型インスタレーション。廃墟となったビルの内部で現実と虚構を行き来し、見えない恐怖を味わう。この期間のみの公開。
メトロこうべ  《条件付け》。金具だけが残された浴室が現れる。
神戸市立兵庫荘   建物を作品化した《住居の暗部》。
ノアービル  デュオドームでの《ドッペルゲンガー》と対になるパフォーマンスとインスタレーション。
丸五市場  同じくデュオドームで生まれた老人たちの3Dアバターによる亡霊が待ち受ける。
神戸市営地下鉄海岸線 駒ヶ林駅コンコース  《白の拷問》。ゆるやかにカーブした地下道に、収監者の証言をもとに再現したグアンタナモ湾収容キャンプが出現する。
デュオドーム  《死にゆくこと、生きながらえること》。老人が撮影された3Dアバターが7の会場と連動して登場する。《ドッペルゲンガー》のパフォーマンスも。
神戸 アートビレッジセンター  《自己消費される生産》。
旧兵庫県立健康生活科学研究所  《消えた現実》。地下1階、地上7階のビルを作品化した大型インスタレーション。廃墟となったビルの内部で現実と虚構を行き来し、見えない恐怖を味わう。この期間のみの公開。
メトロこうべ  《条件付け》。金具だけが残された浴室が現れる。
神戸市立兵庫荘   建物を作品化した《住居の暗部》。
ノアービル  デュオドームでの《ドッペルゲンガー》と対になるパフォーマンスとインスタレーション。
丸五市場  同じくデュオドームで生まれた老人たちの3Dアバターによる亡霊が待ち受ける。
神戸市営地下鉄海岸線 駒ヶ林駅コンコース  《白の拷問》。ゆるやかにカーブした地下道に、収監者の証言をもとに再現したグアンタナモ湾収容キャンプが出現する。
やなぎみわはステージトレーラーによる野外劇《日輪の翼》を上演。観客は台船に乗り、半海半陸の公演を見る仕掛けだ。普段は忘れられているような場に時空を超えた人間や空間が現れる。
神戸市中央卸売市場 本場内特設会場 やなぎみわが舞台車で行う巡礼劇、《日輪の翼》は、10月4日〜6日、18時開演。神戸市兵庫区中之島1-1-4。当日4,500円。最新情報はウェブを。兵庫港・中央卸売市場でのやなぎみわ舞台車「花鳥虹」©TRANS-KOBE

『TRANS-神戸』 

9月14日〜11月10日。シュナイダー作品は全作品鑑賞券1,500円、個別作品鑑賞券500円。開館時間・休館日・パフォーマンスの時間などはウェブを参照。●問合せ TEL 078 515 6034。

グレゴール・シュナイダー 

1969年ドイツ出身。《家u r》シリーズなど、時空がねじれた非現実的な体験をさせるインスタレーションを手がける。