猪飼尚司の「段階的リノベーションのススメ」#02|いよいよ2度目のリノベが本格始動! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

水回りと玄関ホールを一新。

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ピンク色の部分が、7年前に行った初回リノベーション部分。2回目となる今回は、前回いじれなかったキッチンを中心に、黄色部分の改装に取り組みます!
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以前はモルタルとマットグレーのタイルで静かな印象にまとめていたが、もう少し明るい印象にできればというのが今回の要望。
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今回のリノベーションの設計をお願いした設計事務所ima(イマ) の小林マナさん(右)、小林恭さん(中)と、担当の金井麻紀さん(左)。
最初のリノベーションから7年。友人からは「またリノベするの?」とびっくりされながらも、imaさんとの素敵な出会いを逃すわけにはいかない。互いの家を行き来しつつ、さまざまに意見を交換。僕が最初に出した要望は、「キッチンを中心に水回りを使いやすくすること」。マンションが建設された当時のままだった30年以上前のシステムキッチンは、風合いこそあるものの、使い勝手が悪かったので一新することになりました。

次のお願いは「玄関ホールを明るく見せること」。玄関が北面にあるために、お風呂とトイレをオープンにしても暗い印象は改善できずにいました。そして最後に「トイレを個室にすること」。以前のトイレには扉がなく、オープンなまま。来客にはとかく不人気だったので、ここは自分なりに譲歩してみることにしました。

imaさんは、使用する素材を最小限にとどめ、統一感を出すというコンセプトのもと、無垢材で仕上げる「ウッドプラン」とホワイトタイルで仕上げる「タイルプラン」という2つを提案してくれました。説明のなかで「水を使うための一つの部屋だと考えてみてください」という言葉が印象的に残り、予算面も考慮しながら「タイルプラン」を選択することにしたのです。
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無垢材にダークな色みの人造大理石でキッチンの天板を。さらにキッチン戸棚の一部に真鍮の扉をつけるという「ウッドプラン」。
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床と壁の全面を同じ形状のホワイトタイルで仕切った「タイルプラン」。バスタブも床から立ち上がるように設置し、すっきりとした印象に。

旅の思い出から、ディテールや風合いを伝える。

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ディテールのイメージを伝えるためにimaさんに見せた写真(以下同じ)。コペンハーゲンで訪れたレストラン〈ØsterGRO〉の厨房。タイルとメタルシェルフに、アーム式ブラケットとインダストリアルな雰囲気がたまらない。
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工業用シェルフをアレンジしてつくった〈FRAMA〉のオリジナルキッチン。予算にさえ余裕があれば、これを輸入したいとも思った。
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ヨーロッパを旅したときに泊まったホテルのバスルーム。床と壁でタイルの大きさを変えるとリズムが生まれ、空間が軽快に感じられる。
大まかなプランはすぐに設定できたものの、意外と時間がかかってしまったのが素材の選定。タイルなどは、一枚のサンプルだけでは空間に実際並べたときの印象がつかめず、自らショールームを回ってもピンと来るものがありませんでした。

そんなときに役になったのが、脳裏に印象的に残っている旅先の風景や訪れた空間です。imaさんにスマホのカメラロールで写真を見せながら、旅の思い出話とともに具体的な質感や自分が抱いた印象を伝えてみました。

特に大きな面積を占めるタイルは「白すぎず」「マットすぎず」というあいまいな表現でしか伝えられていなかったので、北欧のホテルで見た床のタイル写真を見せながら説明することで、希望どおりのものを選定することができたのです。

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