【展覧会リポート】人間味あるゲーリー建築ができるまで。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

【展覧会リポート】人間味あるゲーリー建築ができるまで。

日本では初めての本格的な展覧会『建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”』を開催中のフランク・ゲーリー。日本には作品が一つしかないため、実作がなかなか見られない。この展覧会はゲーリーの作品を紹介するだけでなく、大胆な造形がどこから生まれ、どうやって形になるのかを追うもの。ディレクターに建築家の田根剛を迎えて構成された展覧会をレポートします!

ウォルト・ディズニー・コンサートホール(アメリカ・ロサンゼルス、2003年) / Image Courtesy of Gehry Partners, LLP
「ゲーリー建築の誤解を解くのがこの展覧会の目的の一つ」とディレクターの田根は言う。ゲーリーがどう誤解されていて、実像はどうなのか、そんなことに答えてくれる展覧会だ。

まずはゲーリー建築ってどんなもの? 展覧会はそんな素朴な疑問への回答から始まる。1階のエントランスに置かれているのはゲーリー最新の美術館建築、〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉の大きな模型だ。船の帆か雲のようなガラスの構造体が建物の上をふわふわと飛ぶように浮かんでいるのがよくわかる。
〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉模型
地下に降りると、ゲーリー建築を体で感じられる仕掛けが。〈ビルバオ・グッゲンハイム美術館〉など彼の代表作3つが大きな壁にプロジェクションされているのだ。ゲーリー建築のエッセンスを切り取った映像に包まれて、ゲーリー建築のダイナミズムが伝わってくる。
ゲーリーの代表作を壁面にプロジェクションした〈ゲーリーのマスターピース〉