DESIGN
部屋を彩る、ヴィンテージのエキシビションポスター展。
| Design, Art | casabrutus.com | text_Akio Mitomi editor_Keiko Kusano
海外の美術館やギャラリーで開催された現代美術アーティストの展覧会。その宣伝のために制作された数々のエキシビションポスターの企画展『NOTHING BUT THE POSTER』が〈Graphpaper ⻘山〉で開催される。
短くて数週間、長くても数か月という会期に合わせて、限られた数が印刷されるエキシビションポスター。現代美術アーティストによる展覧会の宣伝という、本来の役割を終えてもなお、貴重な記録として残されたポスターが集まる、またとない機会だ。
会場となる〈Graphpaper 青山〉を主宰するクリエイティブディレクター・南貴之が『NOTHING BUT THE POSTER』展の開催に寄せてコメントした。
「きっかけは今回展示販売するヴィンテージのエキシビションポスターを収集していた鈴木氏からの提案でした。実際にサイ・トゥオンブリーのポスターを見せてもらったら、『これはヤバい!』と(笑)。僕もサイ・トゥオンブリーやマックス・ビル、ヨゼフ・アルバースなどのアーティストが好きなので、ぜひ展示しましょうとなりました」
会場となる〈Graphpaper 青山〉を主宰するクリエイティブディレクター・南貴之が『NOTHING BUT THE POSTER』展の開催に寄せてコメントした。
「きっかけは今回展示販売するヴィンテージのエキシビションポスターを収集していた鈴木氏からの提案でした。実際にサイ・トゥオンブリーのポスターを見せてもらったら、『これはヤバい!』と(笑)。僕もサイ・トゥオンブリーやマックス・ビル、ヨゼフ・アルバースなどのアーティストが好きなので、ぜひ展示しましょうとなりました」
その「ヤバい」アイテムは、2008年にローマのガゴシアン・ギャラリーで開催されたサイ・トゥオンブリー『Three Notes from Salalah(サラーラからの3つの言葉)』展のポスター。ヴィンテージの耳付き水彩紙の風合いに独特の表情がある。
またヨゼフ・アルバースが1974年に、パリの〈ギャラリー・ドニズ・ルネ〉で開催した『FORMULATION : ARTICULATION』展のポスターは、額装も作品にぴったり合わせて誂えられている。ほかにも1969年から2018年にかけたエキシビションポスターが、時代の空気やセンスを伝えてくれる。
今回の『NOTHING BUT THE POSTER』に出展されるポスターは、全て個人収集家の鈴木氏が10数年かけて集めたものだ。
「日本ではあまり注目されていないエキシビションポスターの認知度が上がればと思い、ファッションやアートを抜群のセンスで編集する南貴之さんにコレクションを託しました。もともとサイ・トゥオンブリーなどの作品が好きだったのですが、オリジナルには手が届かない。そんなとき洋雑誌のインテリア写真で展覧会のポスターを見つけて、これならいいなと思ったのが集め始めたきっかけです。郵送される際に畳まれた折り目や、画鋲で留められた跡のピンホールにさえ愛着が湧きました。役目を終えたポスターの、はかなさが感じられるのです」
パンフレット、チラシ、ダイレクトメールなど展覧会の会期が終われば役割を終える宣伝用の印刷物「エフェメラ」の中でも、大判でインテリアにも映えるのがポスター。特に愛着のある3点を鈴木氏に選んでもらった。
またヨゼフ・アルバースが1974年に、パリの〈ギャラリー・ドニズ・ルネ〉で開催した『FORMULATION : ARTICULATION』展のポスターは、額装も作品にぴったり合わせて誂えられている。ほかにも1969年から2018年にかけたエキシビションポスターが、時代の空気やセンスを伝えてくれる。
今回の『NOTHING BUT THE POSTER』に出展されるポスターは、全て個人収集家の鈴木氏が10数年かけて集めたものだ。
「日本ではあまり注目されていないエキシビションポスターの認知度が上がればと思い、ファッションやアートを抜群のセンスで編集する南貴之さんにコレクションを託しました。もともとサイ・トゥオンブリーなどの作品が好きだったのですが、オリジナルには手が届かない。そんなとき洋雑誌のインテリア写真で展覧会のポスターを見つけて、これならいいなと思ったのが集め始めたきっかけです。郵送される際に畳まれた折り目や、画鋲で留められた跡のピンホールにさえ愛着が湧きました。役目を終えたポスターの、はかなさが感じられるのです」
パンフレット、チラシ、ダイレクトメールなど展覧会の会期が終われば役割を終える宣伝用の印刷物「エフェメラ」の中でも、大判でインテリアにも映えるのがポスター。特に愛着のある3点を鈴木氏に選んでもらった。
自宅で過ごしたり、家で仕事をする機会が増えた昨今。壁に手頃なアートが加わるだけで、空間がより豊かに感じられるはずだ。
なお、サイ・トゥオンブリー『Three Notes From Salala』展ポスター140,000円(オーク額装付き)のみ、〈Graphpaper 仙台〉と〈Graphpaper 京都〉でも数量限定で展示販売される。
なお、サイ・トゥオンブリー『Three Notes From Salala』展ポスター140,000円(オーク額装付き)のみ、〈Graphpaper 仙台〉と〈Graphpaper 京都〉でも数量限定で展示販売される。
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