新しいジープに乗って、物語の詰まった山小屋へ。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

新しいジープに乗って、物語の詰まった山小屋へ。

自らも山を愛したモダニズム建築の巨匠、吉阪隆正。氏が学生のために設計した山小屋とその物語を追って、愛嬌たっぷりの新生ジープで夏の蓼科を目指します。

足元のペダル類にはアルミ打ち抜きのXマーク。シートの縁にあしらわれたポップな色彩もヨーロッパ風。
若々しい気分に合わせ、今回乗ったのはジープ・レネゲード。ジープ・ブランド初のカジュアル&ポップ路線。ジープは第二次大戦で活躍した創生期から丸目のヘッドライトと7本スリットのラジエーターグリルをデザインのアイデンティティーとしてきたが、今回もかくも人懐こい顔で攻めてきた。

「ジープ初」といえば、資本提携を結ぶフィアット社との完全共同開発車であることがいちばんのニュースだろう。しかし本当に面白いのはこのクルマの成り立ちである。4WDと2WDが選べるのはほかにもよくあるが、その2つが同じ車種とは思えないほど違っているのだ。エンジンも全然違うし、乗り味はまるで別物。4WDはジープとは思えぬ無国籍な感覚に驚かされ、対する2WDは全きヨーロピアン、それも快活さよりも、しっとりと落ち着いた感じに仕上げてある。伊×米共作のこの車の今後が楽しみだ。
テールライトにもXマークがあるが、これはジープが軍用として活躍した40年代、米軍の手持ちの燃料タンク(ジェリー缶)のシンボルだったもの。

巡礼車:ジープ・レネゲード LIMITED

この取材車は2WD(FF)で、中身はフィアット500Xとほぼ同じ。1.4リッター・ターボ+6速ATの2WDに対して4WDは2.4リッターNA+9速ATと、驚くほどの違いがある。もちろん4WDモデルにはジープご自慢の悪路走破システムを装備。3,348,000円(大型サンルーフ仕様。ジープ・フリーコール TEL 0120 712 812)。

巡礼地:対山荘

設計/吉阪隆正。長野県の蓼科リゾート近くに建つ。右写真のように屋根を三角形の組み合わせによる構造とし、室内には柱を置かず広々とした空間を実現した。通常は20〜30人規模で使っているが、竣工50年を祝った際には100人近くがここに集ったというから驚きだ。

長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野1443

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