岐阜市とS660、イケてるジャパーン!
またもや地方都市の図書館に胸躍らされ、焼け焦げそうなほどの憧憬を抱く旅になってしまった! 公共施設の中では最も身近な存在であろう図書館は時々刻々と進化しているのでありました。
ではS660はと言えば、驚くほどキチンとした仕上がりだ。高速では音がうるさくなるので専ら下道をおすすめするが、走行中に次々と「適正」という言葉が浮かんでくる。ハンドル、シフトレバー、各操作系へのリーチを含めたドライビングポジションの適正さ、アクセルペダルとエンジンの反応の、クラッチペダルの踏力とミートポイントの、といったようにすべてが見事に適正なのである。適正な操作を促すことはファントゥドライブの必要十分条件だ。S660はラテン味でもドイツ味でもない、これはこれで日本の大人の味わい。ホンダにも我々にもこの25年間は長いが実りのある歳月だった。
巡礼車:ホンダ S660 β
エンジンは明らかにフツーの軽自動車のものとは違う。アクセルを踏んでパッと放すとシュパーンとターボのウェイストゲートが作動する音がするくらいだ。MTなら7,700回転まで回せるのが気持ちよい。布のトップは両側からぐるぐると巻き上げてトランクへ収納。1,980,000円(Hondaお客様相談センター TEL 0120 112010)。
巡礼地:みんなの森 ぎふメディアコスモス
設計/伊東豊雄建築設計事務所。2015年7月開館。グローブによる光や温熱環境の省エネ化、長良川の伏流水を使った床面輻射の冷暖房などにより消費エネルギーは1990年の同規模建物の半分という。木製格子屋根はヒノキ材を職人の手作業で3方向に編み上げたもの。
岐阜県岐阜市司町40-5 TEL 058 265 4101。