バリの〈グリーンヴィレッジ〉|川合将人のインテリアスナップ | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

バリの〈グリーンヴィレッジ〉|川合将人のインテリアスナップ

インテリアスタイリストが街で見つけた素敵な空間を紹介する連載第6回目は、バリの〈グリーンヴィレッジ〉。緑豊かなウブドの森の中に建設された、すべてが竹で作られた独創的なヴィラです。

使用されている竹は複数の種類があり、場所や用途に合わせて選定された上で、編んだり裁断したり、集成して削り出したりと、建材としての加工方法も様々。シャワーやバスの湯量を調整するハンドルや照明のスイッチなど、手に触れる細かなパーツまで竹で製作しているところなどは、その徹底ぶりに感心してしまいました。

〈グリーンヴィレッジ〉は、バリでジュエリーデザイナーとして成功したカナダ人、ジョン・ハーディーが設立した、サスティナブルな環境を実践する教育コミュニティー〈グリーンスクール〉の延長として同敷地内に建設されました。ジョン・ハーディーはイブクのクリエイティブディレクター、エローラ・ハーディーの父親です。

成長が早く環境への負荷を与えないエコロジカルな建築資材として選ばれたのが竹であり、使用されている竹は、バリ島内と近隣の島で採取されているそうです。

敷地内には、食事のできるカフェもあるほか、予約すれば竹の構造模型を作ったり加工方法が学べるワークショップに参加できる〈バンブーファクトリー〉もあります。
複数あるベッドルームのひとつ。夜は虫やカエルの鳴き声が聞こえ、ほとんど外で寝ているような感覚。室内を照らすのは、竹にスリットを入れて作った照明。
もう一つのベッドルーム。壁や扉に特徴があり、縦に裁断した竹に和紙のような繊維質の紙を貼り合わせて作られている。照明の灯りや太陽の光がほのかに透過して綺麗。
滞在したのは1月の下旬。バリはちょうど雨季で、時折激しいスコールにも見舞われましたが、雨漏りなどの問題も皆無。生い茂る草木や変化する空や風、日の出や夕陽の美しさなど、ダイレクトに自然の姿や息吹を感じられ、まさに森と一体となったような、特別な時間を過ごすことができました。
眼下にアユン川の流れる斜面側からのヴィラの姿。隣接してほかのヴィラも建っているが植物や屋根が適度に機能して、視線などがあまり気にならないよう配慮されている。

〈Green Village〉

Jl. Tanah Ayu,Sibang Gede,Abiansemal – Badung,Bali TEL 62 8123837835 tour@greenvillagebali.com

川合将人

かわいまさと  雑誌、カタログ、広告などでインテリアスタイリストとして活躍。イベントの会場構成、ショップやハウスメーカーの空間を数多く手がけ、執筆活動も行っている。

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