この秋、尾道にスタジオ・ムンバイによる多目的施設〈Log〉が誕生! | ページ 3 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

この秋、尾道にスタジオ・ムンバイによる多目的施設〈Log〉が誕生!

ビジョイ・ジェイン率いるスタジオ・ムンバイが、広島県尾道市の山の手にある昭和38年竣工のアパートメントを大型リノベーション! 2014年からじっくりと温められてきた施設のプランを、ビジョイ・ジェイン自身の言葉とともにご紹介しよう。

〈Log〉の模型。左側が母屋となる建物で、右下がガーデン部分。ガーデンにはガゼボもある。
〈Log〉についてビジョイ・ジェインは「ただ建物をリノベーションするのではなく、街を設計するという気持ちで取り組んだ」と語る。また、「若い人々を尾道に呼び戻すこととともに、この地に住む人たちとのコミュニケーションをオープンにすることを目指した」とも。そうしてダイニングやカフェ、バー、ギャラリーなども備えた宿泊ができる多目的施設〈Log〉のプランが出来上がってきた。
〈Log〉の完成イメージ、夜の様子。
コンセプト通り、エントランスホールは開かれた余白のある空間となる。公園のように開かれた場所として、観光客もちょっと寄って休憩したり、地元の住民が憩いの場として集える場所になることを〈Log〉は目指している。

ダイニングでは、この地域で昔からよく取れる野菜や果物を使って、肉や魚とともに素材そのものを余すところなく、毎日無理なく楽しめる食事が提供される。ショップでは、スタジオ・ムンバイのオリジナルの家具も販売される。ギャラリーやガーデンでは、季節ごとに食や音、クラフトなどのさまざまなイベントも企画される予定だ。
尾道は猫の街。〈Log〉周辺の坂道を歩いていると、いろんな猫たちに出くわす。こんな風にひょっこり人と人が出会う機会を〈Log〉は増やしてくれるはずだ。
盛りだくさんのように感じられるけど、根っこにあるものは人と人との出会いを大事にし、地域の文化を守りながら未来へとつなげていくこと。〈Log〉そのものが山の中腹で温かく光をともすランタンのように、人々の中継地点として機能していくことになるに違いない。

オープンは2018年秋を予定している。夏には、誰もが参加できる建築ワークショップも行われる予定だ(募集情報は〈Log〉のFacebookにて告知される予定)。完成すれば日本初のスタジオ・ムンバイ建築作品となる。今からオープンが待ち遠しい。

〈Log〉

広島県尾道市東土堂町11-12
。2018年秋、開業予定。

ビジョイ・ジェイン

1965年、インド・ムンバイ生まれ。ワシントン大学で修士号を取得。ロサンゼルスとロンドンで実務経験を積んだ後、95年に帰国し、出身地にてスタジオ・ムンバイを設立。主な受賞に第12回ヴェネチア・ビエンナーレ(2010年)の特別賞、フランス建築協会(IFA)の世界サステナブル建築賞(2009々)、香港デザインセンターのアジア・デザイン賞(2009年)、BSIスイス建築賞(2012年)などがある。