うどん | 瀬戸内シティガイド | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

UDON

ちょっと遠いうどんが、一番おいしい。

photo_Keisuke Fukamizu text_Hikari Torisawa

高松から少し車を走らせて見つけたのは、開店から閉店まで客が絶えることのない、隠れた名店。眼前に広がるのどかな景色が、至福の一杯を作り出す。

  • 香川県/観音寺市

    西端手打 上戸

    香川讃岐の最西端に
    巡礼客が詰めかける。

    古い車両を使った小さな駅舎に肩を並べ、瀬戸内海に向かって立つプレハブ造りの人気店。「燧のいりこは日本一」と掲げるように、燧灘・伊吹島で水揚げされるカタクチイワシから取るいりこ出汁を贅沢に使う。メニューは3種類。スパッと刃を入れた白い断面に濃いくち出汁がテラリと絡む、冷たいぶっかけうどんと、いりこの風味をじっくり味わうかけ&冷かけうどん。大中小の3サイズに、天ぷら各種や温泉卵などのトッピングを選ぶセルフ式も楽しい。

    冷ぶっかけうどん(小)250円、白天)120円(税込)。
  • 香川県/仲多度郡

    根ッ子うどん

    ビニールハウスの中は
    地元民のもう一つの食卓。

    田園風景になごむ目に、不意に飛び込む「根ッ子うどん」の文字。「風景になじむように、ビニールハウスを店舗にしているんです」とは、3代目店主の竹内茂幸さん。店に通ううち味に惚れて弟子入り、54歳で店を継いだ。信州産中力粉を使った麺はムチリと弾力があり、ウルメイワシと昆布を合わせた甘みある出汁に負けない重量感。自ら育てた野菜の天ぷらに、コロッケ、おでん、おにぎりまで、惣菜も大充実。植物とざわめきに満ちた心地よい空間でお腹と心を満たそう。

    かけうどん(小)260円(税込)。
  • 香川県/三豊市

    三好うどん

    カフェを思わせる空間で
    いかつい太麺をすする!

    2011年に独立した三好達雄さんは、讃岐うどん専門店の中でも指折りの若手だが、出すうどんは、噛むとモチッ、その後ガッシリと弾力を感じさせるごん太系。小麦の中心部分を使った最高級の特等粉を、たらいに入れて手でこね、足で踏み、手で練って打つ、昔ながらの手打ちスタイルで作られる。木を生かした空間に、刺繍を施したメニューや暖簾、柔らかい色使いの丼など、新しくて懐かしいアプローチもたっぷり。店の外にはおもちゃも置かれ、子どもファンも多いニューフェイスだ。

    とり天ぶっかけ(小)450円(税込)。
  • 香川県/仲多度郡

    三嶋製麺所

    看板も品書きもなくとも
    至福の一杯がここにある。

    54年間、創業時から店に立つ三嶋アキミさんが家族とともに営む製麺所。玉売りされるうどんを目当てに、自前の丼や醤油を持参して食べに来る客が増えたため、店の中と外にイートインスペースを設けた。とはいえ、提供するのは熱い麺か、水で締めた冷たい麺の2種類のみ。温冷と大小を選んだら、備え付けのネギや鷹の爪、醤油をかけてツルリ。釜揚げ麺に1個30円の生卵を加え、釜たまうどんにして味わうのもオツなもの。卵もネギも、ご近所で獲れた、まさに地元の味だ。

    熱い麺(小)140円、生卵30円(税込)。

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